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【あかつきカップ】大会3日目レポート〜女子は同志社/大体大合同が2連覇、男子は中京が初優勝〜

2026年3月6日から3月8日まで岡山県美作市総合運動公園ラグビーサッカー場にて開催された日清食品 presents 第4回ラクロス全日本学生新人選手権大会〜あかつきカップ(以下、あかつきカップ)。最終日、男女それぞれの決勝戦が行われ、各地区からの出場校がスタンドで見守るなか熱戦が繰り広げられた。

日清食品 presents 第4回ラクロス全日本学生新人選手権大会 ~あかつきカップ~特設ページ

女子の優勝は同志社/大体大合同

女子決勝戦は、同志社大学/大阪体育大学合同(以下、関西代表)対西南学院大学/久留米大学/福岡女学院大学/北九州市立大学合同(以下、九州代表)の対決となり、5-2で関西代表が勝利し、「同志社大学」としては2大会連続での優勝となった。

前半は関西代表が2点リード

アシストをした関西代表#91野瀬奈緒選手(同志社)

先制点を挙げたのは関西代表。

前半開始3分に関西代表#13林田結菜選手(同志社)が、#91野瀬奈緒選手(同志社)からのパスを受けシュート、1-0へ。

続く10分には関西代表#18伊原碧選手(同志社)が1on1からのシュート。ワンバウンドが効いて2-0へ。

九州代表は0点で前半を折り返すことになったが、関西代表の猛攻を「2点」に抑えることができたのは、ゴーリー#99宮崎佳奈選手(西南学院)のセーブの賜物だ。#99宮崎選手がセーブするたびに、スタンド席からは「ナイスセーブ!」「九州の壁!」と歓声が上がった。

「九州の壁」ゴーリー#99宮崎佳奈選手(西南学院)

後半、九州代表が追い上げるも届かず

後半開始30秒、フリーシュートを与えられた九州代表#7柳佑佳選手(西南学院)が自ら持ち込みシュート。2-1と追い上げる。

開始4分には、関西代表#0永島結夢選手(大阪体育大学。以下、大体大)が1on1でディフェンスを抜きシュート。3-1とリードを広げると、8分、九州代表のゲームメーカー#3木村海衣奈選手(西南学院)が1on1で持ち込んでシュート。3-2と九州代表が追い上げたが、反撃はここまで。

残り2分に関西代表#91野瀬奈緒選手(同志社)、残り1分には#18伊原選手(同志社)が続けて得点し、5-2で関西代表のリードのまま試合終了。関西代表が勝利し、同志社は2連覇を果たした。

1得点を上げた九州代表#3木村海衣奈選手(西南学院)

同志社#18伊原碧選手

「芝が滑るからと言って、スピードを緩める気持ちはなかった」。

決勝戦で2得点した同志社#18伊原碧選手は試合後のインタビューでそう答えた。

決勝戦は、両チームとも、ゴール前で足に力を入れる際、芝の水分で滑ってしまうシーンが見られた。#18伊原選手も滑ったようだが、ケガをしないように何か気を付けたのかと聞くと「滑ったるわ、くらいの気持ちだった」とゴールへ向かう強い気持ちを表してくれた。

#18伊原選手は、同志社高校ラクロス部出身とラクロス経験者だ。高校のteen’s(ティーンズ)と呼ばれる大会と大学生になってからのサマーステージ(地区の夏季新人戦)・ウインターステージ(地区の冬季新人戦)、そしてあかつきカップとこの1年、何か変化はあったのだろうか。

「高校生から大学1回生の秋まではミッドフィルダーでしたが、ウィンターからはアタックのポジションをすることになりました。ミディをしていたときから攻めるのは好きでしたが、アタックとなると、ゴール前全体を動かさないといけなかったり、自分がアタックの起点になったり、動きが全然違うポジションなんだと思いました。
アタックになって、ゴール裏をうまく使ってズラしていくことを意識するようになりました。ズラすことで、ミディの選手を活かすのか、自分がシュートまで行くのか、その判断がすごく大事だなと学びました」。

2得点を上げた関西代表#18伊原碧選手(同志社)

同志社がなぜ合同チームだったのか

「同志社」はこれまで、新人戦に単体で出場してきたチームだ。今大会も単体で出ることができる人数は揃っていた。なぜ合同チームとなったのか。#18伊原選手に聞いてみた。

「合同チームの話は、大体大から来ました。最初にそのオファーを聞いたとき、チームとしては動揺しました。大体大は、サマー予選で同志社が負けた相手だったからです」。

チーム内では、単体出場か合同チームを組むか、何度も話し合いが持たれたという。

「先輩からは、(同志社は単体出場できる人数ではあるが、交代のことを考えたときに)合同にしたほうがいいんじゃないかという意見もいただきました。でも、私たち1回生は、サマーで唯一負けた相手だったことと、これまで合同チームっていうのを組んできていなかったこととで踏み切れませんでした。単体で出るか、合同チームを組むか意見は半々でした。

そんな中で1回生主将#49五島真優子選手が私の足の状態を心配してくれて、「本当に単体で大丈夫か」と声をかけてくれたことがありました。その言葉をきっかけに、交代のことも含めて改めて考えるようになりました。最終的には、合同チームで戦うことが自分たちにとって一番良い選択だとみんなで納得して決めました。

合同練習していくうちに、最初は乗り気でなかった同志社のメンバーもだんだんと気持ちが変わっていきました。
大体大に対して、なにか自分たちと同じものを感じるというか、大体大からすごく明るいエネルギーを感じたからです。
合同練習では、積極的に質問してくれたし、すごくポテンシャルが高くて、みんなで切磋琢磨して頑張ろうっていう雰囲気がすごくいいなとわたしは思いました。
それで、だんだんみんなも大体大と組んでよかったと思うようになって、ウィンターを迎えたんです」。

合同練習を重ねることで「同志社/大体大」という一つのチームとして仕上がっていった。

「ウィンターの決勝(あかつきカップ出場を掛けた戦い)は、本当にもう技術というより、わたしたちの気持ちが一体になったことで1点差で勝つことができたと思っています。あかつきカップに向けてはもう優勝しか見えない、絶対日本一取ろうっていう、みんなの共通認識を持てたんです」。

大体大の存在

関西代表#0永島結夢選手(大体大)。決勝戦で1得点を上げた

同志社の歴史を思うと今回のあかつきカップでも絶対に優勝したい、2連覇したいという思いが#18伊原選手にあったという。

「初の合同だったけれど、大体大の子がみんな素直でピュアで嫌味がなくて…。同志社と合同を組んだことで、大体大のなかには試合に出場機会をかぎられてしまう子もいたんですけど、その子たちもシュートを決めたら一緒にすごく喜んでくれて、そういうチームと一緒に大会に出ることができてすごくよかったなって思います。
最終的に優勝できて、大体大の選手も『同志社のみんなありがとう』と言ってくれて、わたしたちとしても、大体大の選手がめっちゃありがたい存在だったし、いいチームだったなって、なんか最後はそう思いました。大体大の選手と育成担当の先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです」。

サマーでの敗退から学んだこと

ここからは、育成担当の同志社新3回生の髙橋優花さん(学生コーチ) と新4回生の北原歩夏さん(育成責任者)に、それぞれの1年間の育成目標をお話いただいた。

「同志社は、新人戦の全勝優勝という目標を掲げていました。サマー、ウィンター、あかつきと全部優勝することが目標だったんですけど、サマーの決勝トーナメントで予選敗退し全勝優勝という目標は達成できなくなりました。
自分たちは勝てるだろうと思ったことや、(同志社高校からの)経験者に頼ってしまうことが負けた原因だと思い、それじゃあ勝てないよと言いました。
他のチームはみんな大学生からラクロスを始めて、高校からやっている自分たちのほうが負けた。同志社が勝つためには、初心者がチームを引っ張っていくぐらいの強さがないと、自分たちが目指している優勝はできないからねっていう話は、日々しながらやってきました」。

同じラクロスIQになること

サマーでの敗退で、全勝優勝は断たれたが、ウィンターとあかつきカップに向けて新しい目標ができた。

「合同チームということもあって、コミュニケーションを取ることと、同じラクロスIQになるまで、しっかり擦り合わせをしようねっていうところを目標に置きました。
同じチームを組むにあたって、コミュニケーションが取り合えないとプレーができないし、同志社が求めていることと大体大が理解していること、逆に大体大から求められていることと同志社が理解していることが違うと、エラーが起こるので、その辺の認識を合わせることは意識しました。戦術を理解するであったり、使う言葉を合わせるであったり入念にやっていこうねっていう話はしました」。

あかつきカップのもっと上に目標設定できた

大体大の育成目標はなんだったのだろうか。

「大体大は、人数的にウィンターは単体で出られないことは分かっていたので、サマーでは(単体で)頑張って勝とうということが目標でした。でも決勝には行けませんでした。
そこからウィンターに出場するために合同チームになる必要があったのですが、『どれだけ勝ちたいという気持ちが強いのか、どのチームと組んで勝ちたいか』について1回生の子たちと話し合って、少しでも勝てる可能性のあるチームである同志社と組みたいという結論に達しました。同志社に相談し、お願いして入れていただいたからこそ、あかつきカップでもっと上も目指せることになりました」(大体大・北原歩夏さん)。

なんで自分たちより下のチームに?

大体大の申し出を受けた同志社はどんな気持ちだったのだろうか。

「サマーの予選トーナメントでは、私たちが大体大に負けているので、『なんで自分たちより下のチームに声を掛けてくるんやろう』って思いました。でも、合同を組まないと(ケガ人がいるので)出場できないから、お誘いいただいたから一緒に組もうかみたいな感じで組むことにしたんですけど…」。

第1回目の合同練習が開催されるまで、髙橋さんは「(大体大は)どう思ってんねやろ」と疑いの気持ちが続いていたと言う。
合同練習が始まってからも、お互い探り探りだったと言うが、その状態でよく優勝まで行けたものだとお二人に伺った。

「大体大の子は、基本、持ったらバーッと走るだけで、あんまり何も考えずに、とにかくゴールを見て点を取ろうみたいな感じなので、同志社の子たちの戦術だったり、考えることだったりが自分たちはない部分なので、補ってもらったというのはあります」(大体大・北原さん)。

それは、同志社も同じだと言う。

「同志社としては、1on1に行ききれないとか、戦術ばかり意識しすぎて、パスを回すだけになるとか決定打に欠けるところがあったので、そこは大体大の強い攻めとスピードでガーって抜いて突っ走っていくところで補ってもらいました。本当にお互いに足りないところが合わさったんだろうなって思います」(同志社・髙橋さん)。

あかつきカップの先は?

新人育成の集大成であるあかつきカップで優勝を成し遂げ「新人」という1年間が終わったわけだが、そもそも「育成」のゴールはどこに置いていたのだろうか。あかつきカップだったのか、その先なのか。

「(同志社の)育成目標としては、リーグ戦で活躍する選手を育てるところにあるので、その目標の一つ前段階で、回生試合を全部優勝しようねっていうところに目標を設定していました。
2回生からリーグ戦でベンチに入って、試合に出場して、フレッシュに点を重ねるなど活躍する選手を出していこうという気持ちで育成はしています。
あとは、『この代は強かったよね』で終わらせたくないというのがあります。今後もずっと強い選手でいるために、育成からどんどん上げていきたいねっていう話はしています」(同志社・高橋さん)。

「最初は、『基礎を固めて、安定したプレーができるように』というところに育成目標を置いていたんですけど、途中から『リーグ戦で活躍できる子も育てたい』ということになり、育成目標が変わったというか…追加されました。
リーグ戦が始まる前に上手い子が増えてきたから、その子たちを育てることでチーム全体を上げるみたいなことやったんです。
育成はここで終わりじゃないし、なんならここがスタートくらいの気持ちもあります。
今後は、リーグ戦であの子たちにもっと活躍してもらうし、新入生がまた入ってきて引っ張っていく立場になってもらうのですが、このあかつきカップでの経験で、あの子たちが中心になってチームを引っ張ってくれたらなっていうのは思っています」(大体大・北原さん)。

男子は中京が初優勝

岡山まで上級生も応援に駆け付けた中京応援席

男子決勝戦は、中京大学対早稲田大学の対戦で、1-0で中京大学 (東海地区)が勝利した。本大会が全国大会となって以来、関東・関西地区以外の地区が優勝するのは初めてのこと。
年末に行われた「日清食品 presents 第16回ラクロス全日本大学選手権大会」の決勝戦にも東海地区(名古屋大学)が出場しており、東海地区のレベルが上がっていることが伺える。

前半は0-0

前半は0-0で折り返すことになったが、両者とも攻撃していなかったというわけではない。ディフェンスとゴーリーの守りが互いに固かったという結果が0-0であった。

後半残り20秒の死闘

クリアする早稲田#29伊藤真木選手

0-0のまま進んだ後半残り20秒、試合がようやく動く。
中京#55林龍希選手がサイドからゴール前に構える#34中村快選手にパスを出すも通らずボールはダウン。
ダウンボールを取ったのは早稲田DF#29伊藤真木選手。この速攻が決まれば早稲田の全カテゴリーでの優勝が実現するかもしれない。会場の期待が高まる。
ところが、早稲田はセンター付近でパスミスをしてしまう。
落ちたボールを奪ったのは、中京#9柴田怜宜(しばた さとなり)選手。態勢が整わない早稲田ディフェンスを抜くと、ネットが大きくうねるほどの力強いシュートを叩き込んだ。1-0へ。中京応援席から大きな歓声が上がる。

残り17秒。
FOでボールを取れば、両者どちらかがあと1点を決められるだけの時間がある。
FOは早稲田のポゼッション。このままシュートへ持ち込めば同点というところで、パスが通らずグラウンドボールへ。中京ゴール前の混戦で早稲田の選手が負傷し、オフィシャルタイムアウト。オフィシャルタイムが明けると同時に、早稲田が要請していたチームタイムアウトが認められ、再度試合はストップする。

この時点で残り8秒。タイムアウトが明けると、早稲田ボールからのスタートだ。走り込んで得点すれば同点、早稲田はサドンビクトリーへと持ち込める。
早稲田#27園部友大選手が試合再開の合図とともにゴールへ向かって走り込む。渾身のシュートを放つ。中京ゴーリー#26細田祐真選手がそのシュートを大きく弾いてセーブ。歓声と悲鳴が上がるなか、両選手はボールを追いかける。しかし試合終了のホイッスル。中京大学の優勝が決まった。

中京#9柴田怜宜選手

得点を喜ぶ中京#9柴田怜宜選手

中京の初優勝を決める1点を上げたのは中京#9柴田怜宜選手だった。この1点に辿り着くまで何を思ってプレーをしていたのだろうか。

「自分はこの大会を通して、撃てるとこは積極的に撃っていこうという気持ちでいました。決勝戦は前半も後半も、全体としてシュートが決まっていなかったけど、最後は自分でしっかり撃てるところは決めるという気持ちでいったことがいい結果に繋がりました」。

新人戦の頂点に立つまでの一年間目指してきたものはなんだろうか。

「自分たちはまず新人戦優勝っていうのを掲げて入部してきたんで、そこを目標にやってきました。あと、自分はエースっていうわけではなく、僕よりうまい子もいるんですけど、彼らに食らいつく感じで、必死に練習して、それがこういう結果に繋がりました」。

グラウンドボール

決勝戦は、中京も早稲田もシュートを撃つが互いの堅い守りで0点のまま展開した。そのなかでも見所は「グラウンドボール」だったように思われる。中京は強豪早稲田相手に競り勝ち、何度も自分たちのボールにしていた。

「グラウンドボールは、チームの方針でもあったんで、(ボールに)寄って強度高く奪いに行くっていうのをしっかり全員で意識してきました。練習で、(チームメイトの)強度が弱かったら『強度強くいこう』っていう声を掛けたりしてきました。ニュートラルっていう、攻めていないボールをいかに取れるかは、この一年間意識してきたことです。
早稲田の選手は、やっぱり体が強いなと思ったんですが、日頃から混戦のときにどうやって自分たちのボールにするのか、掻き出すのか、自分が取るのか、声を掛け合ってきました。日ごろから意識してきたので、いい結果につながったかなと思います」。

中京ゴーリー#26細田祐真選手がラクロスを始めたのは11月

ゴールを守る中京#26細田祐真選手

決勝戦の無得点での展開は、互いの守備の堅さによるものだが、中京ゴーリー#26細田祐真選手もその堅い守りをした一人だ。
#26細田選手がラクロス部に入部したのは11月で、あかつきカップはラクロスを始めてまだ5ヶ月しか経っていないときだった。一度は野球部へ入部したものの経済的な理由で退部したという。
ラクロス部への入部は#9柴田選手が声を掛けたことがきっかけだった。

「1年生にゴーリーがいなくて、それで野球をやっている友達に#26細田選手がいたので、ラクロスどう?って聞いてみたら入部してくれたんです。野球をやっていたなら反射神経もいいだろうし、上背も高いんで、勧誘をしてみました」(#9柴田選手)。

#26細田選手は、その勧誘にどう応えたのだろうか。

「やってみようって思いました。(ラクロスに)魅力があったので。(5か月という短期間で自分がゴーリーとして成長できたのは)一番に、ゴーリーのコーチと先輩が親身に教えてくださったからです。あとは、自分も毎日、壁当てとかして頑張りました」。

他のチームメイトがサマーを経験しているなか、#26細田選手はウィンターからの出場となった。そのウィンターで、東海地区での優勝をしなければならないなか、ゴーリーとして何を意識したのだろうか。

「腰を低くして、(シューターの)スティックを最後まで見て、なんとしてもボールに食らいつくといいますか、そういうことを意識してやりました。野球ではサードだったんで、そこで反射神経は身についたかなと思います」。

早稲田の攻撃が長く続くなか、#26細田選手はよく耐えられたものだと思う。どのような心境だったのだろうか。

「ディフェンスが優秀なんで、心に余裕を持てていたと思います。そこが一番大きいかなって。仲間と一緒に止めたと思っています」。

どれだけ人数を集められるかが重要だった

中京コーチ陣。左から、大倉一真さん(新4年生・主将)、竹内将人さん(ディフェンスコーチ)、具志川泰亮さん(ヘッドコーチ)、桒原心さん(ゴーリー育成コーチ)、田村悠さん(新3年生・新人育成コーチ)

育成担当の田村悠さん(新3年生・新人育成コーチ)に1年間の育成目標がなんであったかをお聞きした。

「まずは新勧の時にどれだけ人数を集められるのかというのが重要だと考え、力を入れてきました。去年から力を入れていたので、僕たちの代も多かったんですけれども、今年はそれ以上に集めようというのを目標にしました。そこが一番、まずは人数からと考えてスタートしました」。

田村さんたち新3年生は、昨年2025年3月開催のあかつきカップで準優勝している。今回の優勝は田村さんたちにとって「リベンジ」となった。

田村さんご自身も、新3年生でまだまだ成長していく過程にあるなか、1年生の育成の先に何を見据えているのだろうか。

「僕たち上級生の目標は『東海制覇』で全国に出ることなので、次は、この1年生たちもそこに向けて目標を変えられたらなと思っています」。

ヘッドコーチがあかつきカップのベンチに立つ

中京ベンチには、新人育成コーチの田村さんだけではなく、ヘッドコーチ具志川泰亮(ぐしかわ たいすけ)さん、ディフェンスコーチ竹内将人さん、ゴーリー育成コーチ桒原心(くわばら しん)さん、主将の大倉一真さん(新4年生)といった上級生を指導するコーチや主将の姿もあった。育成をチーム全体のこととしているのだ。
ヘッドコーチの具志川さんは、過去の苦い経験から大人が新勧と育成に関わらなければならないと感じたという。

「新勧でたくさん入部させても、多くの部員が『楽しくない』と辞めていきました。この状況を食い止めるために、初めにしっかり大人が関わってラクロスを教えていかなければならないと思ったんです」。

具志川さんが新勧と育成に関わるようになったのは2024年4月から。その成果が前回のあかつきカップ準優勝と今回の優勝だ。次の4月に入部する1年生も入れると、3学年も具志川さんが新人から関わった選手たちが揃うことになる。中京が掲げる目標「東海制覇」が実現する日はそう遠くないのではと思わされるあかつきカップの決勝戦だった。

Photo by 日本ラクロス協会広報部 小保方智行・薬師寺美優

Text by 日本ラクロス協会広報部 岡村由紀子

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