Columnコラム

【国際部】Touch The World第1弾〜韓国遠征で全勝達成!獨協大学女子ラクロス部インタビュー

関東地区では、来年日本・東京で開催される世界選手権大会に向けて、「TOUCH THE WORLD」と題し、世界をより身近に感じてもらえる取り組みを行っています。今回は第1弾として、今年5月に部史上初となる韓国遠征を実施した獨協大学女子ラクロス部にインタビューを行いました。「海外でラクロスができるなんて、入部当初は想像もしなかった。」——その“夢のような経験”を叶えた獨協大学女子ラクロス部は、韓国で行われた KOREA International Women’s Lacrosse Showcase に出場し、見事全勝を収めました。国や言語の壁を越えて繋がったラクロス。彼女たちの挑戦の裏側には、どんな想いがあったのでしょうか?

(写真)GM 鈴木優芽さん、主将 大橋ほのかさん(4)、柿沼千宙さん(4)、HC 岡部光人さん

韓国遠征の概要

獨協大学女子ラクロス部は、2025年5月31日〜6月1日に韓国で開催された「KOREA International Women’s Lacrosse Showcase」に参加し、全勝を達成しました。試合結果は以下の通りです。

  • vs Combined University Team:15-0 win
  • vs HONG KONG WHPP:7-6 win
  • vs SEOUL JINDOS:7-4 win

遠征のきっかけと準備

韓国遠征はどう決まったのか?

岡部HC:僕が去年、韓国でメンタルコーチとして日韓のメンタルフォーラムに参加したとき、日本を代表して獨協大学の取り組みをプレゼンしました。すると、韓国で整体師をされている方が「日本に行って獨協大学のサポートをしたい」と言ってくださって、2024年10月に来日して選手の身体のメンテナンスをしてくれたんです。二週続けて来てくれて、そのタイミングで「来年は韓国遠征に行こう」という思いが出てきました。2024年の11〜12月頃には、みんなに話しました。

金銭面や学業との両立

岡部HC:最初からみんな前向きで、「韓国に行きたいです!」という雰囲気でした。なかなかない機会ということもあり、乗り気でしたね。ただ費用面は課題だったと思います。どうだった?

大橋さん:以前から韓国旅行の経験があったので、費用面はそれほど心配していませんでした。むしろクロスをどう運ぶかが心配でした。学業は土日を利用したので問題ありませんでした。

柿沼さん:私は海外自体が初めてだったので、どれくらい費用がかかるのかは少し不安でした。他にも初海外の部員がいたので、心配はあったと思います。

岡部HC:最終的には、チームの協賛(今年開始した支援金活動に保護者の方が賛同)を活用し、宿泊費はその支援金で賄いました。金銭的負担を減らせたことで、遠征に参加したいという選手が増えました。

海外遠征に込めた期待と実際の経験

海外でラクロスができることのモチベーション

大橋さん:海外のラクロスチームと試合ができること自体が貴重で、それが大きなモチベーションでした。日本での練習でも練習試合をとても大切にしているので、海外で試合できることが楽しみでした。

柿沼さん:私も同じです。入部時は海外でラクロスをするなんて想像していなかったので、試合ができること自体がモチベーションでした。自分たちのラクロスがどれくらい通用するのかという期待もありました。

試合をしてみて感じたこと

大橋さん:韓国のチームはアグレッシブな印象があったので、私たちもファウルに気を配りながら一球一球を大切に繋げられたのが良かったです。苦しい展開もありましたが、自分たちのラクロスができたと思います。

柿沼さん:練習で積み上げてきた形が出せた試合でした。相手チームから「日本人はとても足が速い」「なかなか追いつけない」と言ってもらえました。

岡部HC:今回はフルフィールドのラクロスを試したかったので、みんな本当によく走ってくれました。1日に3試合もあったのに(笑)。その中で、動き出しの速さが印象に残ったのだと思います。

試合以外での交流

懇親会での国際的な交流

岡部HC:夜に懇親会があり、「どんなプレーをしている?」「どんな練習をしている?」といった会話をしました。各国からのショートプレゼンもとても良かったです。これがその時の写真です。

今後の展望と学生の成長

韓国・香港との交流を続ける構想

岡部HC:今年は韓国に行ったので、来年は日本に来てもらうなど、1年ごとに交流を続けたいと思います。現状は、韓国・香港・日本での継続的な交流を考えています。

4年生が語る今回の経験

柿沼さん:将来的に海外で働きたいと考えており、今回のように海外の方と交流できたことは将来の役に立つと感じました。文化の違いも知ることができ、ラクロスで繋がりができたことがとても良かったです。

大橋さん:自分が勉強してきた韓国語が通じたことが嬉しく、自信につながりました。今後もこの繋がりを大切にし、後輩たちにも取り組みを続けてほしいです。

社会人スタッフの視点

岡部HC:僕はユース時代、ハワイ遠征が海外ラクロスの最初でした。クロスさえあれば、どこに行っても仲間として繋がれるという文化がとても好きです。海外と繋がることで、人生の豊かさ、いわば幸福度は大きく変わってくると思います。卒業しても今回の韓国遠征は人生の宝物になるはずで、大切にしていってほしいですね。

鈴木GM:私は直前にBOXラクロスでチェコに行っていたため参加できませんでしたが、(卒業生の立場から見ると)獨協大学がこうして海外に行けることに驚きがありました。大学生のうちにこうした経験ができるのは素晴らしいと思います。

リーグ戦に向けて

柿沼さん:去年は悔しい結果で終わってしまったので、今年はリベンジの気持ちで臨みます。

大橋さん:韓国遠征や保護者会、OG会を通じ、さまざまな方に応援していただいていることを実感しました。2部昇格で恩返しができると思うので、この良い流れをそのままリーグ戦に持っていきたいです。

獨協大学は関東学生リーグ3部に所属しており、9/14(日)に上智大学との初戦を迎えます。「TOUCH THE WORLD」を経て、さらにパワーアップした獨協大学女子ラクロス部に注目です。

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