Columnコラム

みなさま、あけましておめでとうございます。
いよいよ2026年を迎えることになりました。
今年は7月に女子世界選手権大会が東京で行われるなど、ラクロス界きっての重要行事がずらりと並ぶ1年になりますが、その先陣を切って明日から男子日本代表が出場するアジア・パシフィック選手権大会が開催されます!
大会に先立って、本大会の歴史や、位置付けなど日本代表を応援するにあたって知っておきたい情報をみなさんにお届けしていきたいと思います。
アジアパシフィック選手権大会とは

本大会で第10回大会となるアジアパシフィック選手権大会。第1回が行われたのは2004年に遡ります。
アジアパシフィック選手権大会は、元々「ASPAC」という名称で行われていた大会で、アジアパシフィック全体のラクロスの統括団体であるAPLU(Asia Pacific Lacrosse Union)が、「この地域全体のラクロス競技国を増やす」ことや「友情と国際交流を促進する」といった目的で行われてきました。
日本は、オーストラリアに並ぶラクロス強豪国としてこの大会には常に育成世代(U22日本代表など)が参加する形で、大会を、そして地域を牽引してきました。
2027年世界選手権大会への道
2027年に日本で開催される「2027 World Lacrosse Men’s Championship(男子世界選手権大会)」。新フォーマットの導入により、世界の上位16チームのみが出場を許される、「狭き門」となります。
開催国である日本はすでに自動出場権を獲得していますが、今大会(2026 APMLC)は、アジアパシフィック地区に割り当てられた残り「3枠」の切符を決定する極めて重要な予選を兼ねています。
現在の出場権獲得状況
現在、世界16枠のうち、すでに8チームが確定しています。
(2025年7月の欧州選手権にて決定)
残る椅子は、今大会で決まる「アジアパシフィック代表:3枠」と、今後開催される「Pan-American(南北アメリカ)代表:5枠」のみ。16という限られた枠を巡り、世界中で激しいサバイバルレースが展開されています。
出場権獲得の条件
一戦も落とせない緊張感の中、アジアの強豪たちが2027年の本舞台を目指して激突します。
今大会の見どころ
新型コロナウイルスの影響で開催が2019年ぶりとなった今大会。見どころはいわずもがな日本vsオーストラリアの行末でしょう。
男子日本代表は今大会、過去の世界選手権大会への出場経験のない選手で構成された日本代表チームで挑みます。主なメンバーは社会人3年目までの若手で構成されていて、4名の大学生も選出されています。
日本代表メンバー
| 氏名 | ポジション | 所属チーム | 世代別代表歴 |
|---|---|---|---|
| 伊藤駿 | GK | KAWASAKI FALCONS | 2022年U21世界選手権 |
| 藤井凱章 | G | Stealers | ― |
| 岡本峰於 | FO | Stealers | ― |
| 宮田友博 | FO | Grizzlies | ― |
| 小川健 | DF | KAWASAKI FALCONS | ― |
| 佐川尽 | DF | KAWASAKI FALCONS | ― |
| 立松侑悟 | DF | Stealers | 2022年U21世界選手権 |
| 中原健太 | DF | 早稲田大学 | ― |
| 野澤想大 | DF | 早稲田大学 | ― |
| 松本友佑 | DF | Grizzlies | 2019年DS |
| 江田亮介 | SSDM | 東京大学 | ― |
| 齋藤励 | SSDM | Grizzlies | ― |
| 山本礼 | SSDM | KAWASAKI FALCONS | 2022年U21世界選手権 |
| 小峰拓真 | AT | Grizzlies | 2022年U21世界選手権 |
| 乘田英樹 | AT | Grizzlies | 2019年DS |
| ボリンジャーラッセル祥真 | AT | Rochester Institute of Technology | ― |
| 黒田健志郎 | AT/MF | KAWASAKI FALCONS | 2022年U21世界選手権 |
| 守田樹 | AT/MF | KAWASAKI FALCONS | ― |
| 小松勇斗 | MF | Grizzlies | 2019年DS |
| 小山大輔 | MF | KAWASAKI FALCONS | ― |
| 福田天真 | MF | 慶應義塾大学 | ― |
| 種村魁 | MF | Grizzlies | 2022年U21世界選手権 |
対するオーストラリア代表。過去のASPACでは日本代表はオーストラリア代表(U23)に勝利し続けてきたものの、WL主催の世界選手権大会におけるチーム編成とは少し違う構成のチームで参加していました。
しかし今大会に望むオーストラリア代表は、これまでとは打って変わったメンバー構成になっています。
日本代表は2023年メンバーは参加していないものの、オーストラリア代表は22名のメンバーのうち実に半数の11名が2023年の世界大会で代表メンバーに選ばれている選手です。
オーストラリア代表メンバー
| 選手名 | 大会出場歴 |
|---|---|
| Mitchell Baker | 2023年世界選手権、2022年U21世界選手権、2019年ASPAC |
| Jaesaya Bidwell-Barton | 2022年U21世界選手権 |
| Sean Clarke | 2019年ASPAC |
| Ashby Dennis | 2023年世界選手権、2019年ASPAC |
| Jordan Gillespie | ― |
| Brock Gourley | 2022年U21世界選手権 |
| Thomas Graham | 2023年世界選手権 |
| Dylan Harari | 2022年U21世界選手権 |
| Donnie Howard | 2023年世界選手権 |
| William Inglis | 2025年U20世界選手権 |
| Lucas Koczwara | 2022年U21世界選手権 |
| Chris Moffatt | 2023年世界選手権、2019年ASPAC |
| Jack Price | 2019年ASPAC |
| Lucas Parsons Quintiao | 2023年世界選手権、2019年ASPAC |
| Thomas Richards | 2022年U21世界選手権 |
| Hudson Robb | 2025年U20世界選手権 |
| Lachlan Russell | 2023年世界選手権、2019年ASPAC |
| Jackson Stock | 2023年世界選手権 |
| John Stubbs | 2025年U20世界選手権 |
| Lachlan Walker | 2023年世界選手権 |
| Kody Watts | 2019年ASPAC |
| Matthew Wood | 2023年世界選手権 |
※22名中11名が2023年世界選手権出場経験者
メンバーリストをみると、過去日本代表との対戦経験のある選手が数多く選出されています。
22名中11名が2023年の世界選手権大会を経験しており、2022年のU21世界選手権大会で日本を破った時のメンバーが6人選出されています。
注目は、Mitchel Baker選手。オーストラリア男子ラクロス代表において最も経験豊富な選手の一人です。2019年のアジアパシフィック選手権でU23代表デビューを果たして以来、2022年U21世界選手権、2023年世界選手権、そして今回の2026年アジアパシフィック選手権と、主要国際大会すべてに出場していて、更に2023年にはアメリカのRutgers大学でNCAAディビジョンIのカレッジラクロスを経験してきた選手です。
※Mitch Baker – Rutgers University Lacrosse
オーストラリア代表との対戦成績
いわゆるフル代表のオーストラリアとの対戦成績は2014年大会まで遡ります。(2018年、2023年は対戦なし)その際は延長戦までもつれこむ接戦となり、最終的にはオーストラリア代表が勝利しました。
2014年世界選手権大会 日本vsオーストラリア
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 延長前半 | 延長後半 | 再延長 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本代表 | 2 | 3 | 3 | 4 | 0 | 1 | 0 | 13 |
| オーストラリア代表 | 2 | 2 | 3 | 5 | 1 | 0 | 1 | 14 |
(延長:4分ハーフ/再延長:サドンビクトリー)
日本代表得点者
#3 関根幹祐(2)、#17 小澤徹也(2)、#20 アンドリュー レイ(2)、#5 畑田峻希(1)、#9 継渉(1)、#10 本下純(1)、#13 岩野岳(1)、#14 松下立(1)、#22 星奉博(1)、#23 山口悠(1)
世代別の代表では2022年のU21世界選手権、2025年のU20世界選手権ともに準決勝をかけたプレーオフで対戦し、いずれも日本が敗戦しています。
2022年U21世界選手権大会 日本vsオーストラリア(準々決勝)
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本代表 | 2 | 1 | 3 | 0 | 6 |
| オーストラリア代表 | 1 | 1 | 2 | 4 | 8 |
2025年U20世界選手権大会 日本vsオーストラリア(準々決勝)
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本代表 | 0 | 1 | 1 | 5 | 7 |
| オーストラリア代表 | 1 | 4 | 3 | 3 | 11 |
最後に日本代表がオーストラリア代表に勝利したのは2010年、イギリス・マンチェスターで行われた世界選手権大会のことになり、今大会でオーストラリアに勝利すると、16年ぶりの勝利となります。
2022年U21世界選手権大会でオーストラリアに敗れた代表選手たちが今日本代表でも多数選出されていて、彼らにとっては文字通りの「リベンジマッチ」ともなりますし、日本ラクロスにとってのベンチマークとなる試合になります。
日本代表の注目はいかに
男子日本代表の主将を務めるのは、Grizzlies所属の松本友佑選手。
松本選手は青山学院大学出身で今年社会人6年目となる選手です。Grizzlies発足当初からチームの主力選手として活躍してきました。
松本選手は、今代表最年長となる選手で、前回2019年のASPACでオーストラリア代表と対戦経験のある選手です。
今代表で最も経験のある松本選手に注目です。
Stick Out
2025年男子日本代表が掲げてきた「Stick Out!!」というスローガン。その名の通りラクロス界を突き抜けていく存在として選ばれた22人の選手。
世界選手権大会こそ経験をしたことはないものの、それぞれのアツい想いがこの大会で見られると思います。
男子日本代表がこれから先、世界のTOPである北米3強に挑んでいくためには、このオーストラリアとの一戦は避けては通れません。
若き男子日本代表の矜持に、注目です。
配信情報
本大会の全試合は、World Lacrosse公式配信プラットフォーム「WL TV」にてライブ配信されます。
配信プラットフォーム:WL TV (World Lacrosse TV)
視聴URL:https://tv.worldlacrosse.sport/sportitemset/69300a3cc98f43ff1be3e1f6
視聴料金:USD 20.00 / 約¥3,000
※一度の購入で本大会全試合の視聴が可能です。
大会スケジュール
日本時間 9:00
日本時間 6:00
日本時間 9:00
日本時間 6:00
日本時間 9:00
日本時間 8:00
日本時間 11:00














