Interviewインタビュー

2025年11月8日(土)・9日(日)に行われる「日清食品presents第26回ラクロス全日本クラブ選手権大会」の1回戦に出場するのは、北海道、東海、関西、中四国・九州の4支部の優勝チームです。このコーナーでは各支部から出場するチームの見所をお伝えします。
第5回 中四国・九州支部(女子)からはSIRIUS
【SIRIUS試合情報】
日時:2025年11月8日(土) 15:00ドロー
場所:オクゼン不動産フットボールスタジアム(県営春日公園競技場)(九州会場)
対戦相手:NLC SCHERZO(関西支部)
日清食品 presents 第26回ラクロス全日本クラブ選手権大会 | JLA | 公益社団法人日本ラクロス協会
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※サイト開設後、お知らせいたします(LACROSSE MAGAZINE JAPAN編集部)
中四国・九州支部(女子)からは、SIRIUS(シリウス)が「日清食品presents第26回ラクロス全日本クラブ選手権大会」に出場します。どんなチームか、見所はどこかSIRIUS主将の長友 万優香さんにお聞きしました。
SIRIUS集合写真(2025年10月18日撮影)
全クラには6大会6回目の出場
SIRIUSが全日本クラブ選手権大会(以下、全クラ)1回戦に出場するのは、6大会連続6回目です。
【ラクロス全日本クラブ選手権大会 歴代出場チーム 中四国・九州支部(女子)】
| 年 | クラブ選手権 回  | 
支部リーグ戦 回  | 
出場チーム(1位) 出場チーム(2位)  | 
会場 | 対戦相手(2位) 対戦相手(1位)  | 
支部 | 1回戦戦績 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2012 | 14 | 1 | CURIOUS CEREJA  | 
広島広域公園第2球技場(広島) 鶴見緑地球技場(大阪)  | 
CACTUS NLC SCHERZO  | 
西日本 | 3-18 敗退 2-21 敗退  | 
| 2013 | 15 | 2 | CURIOUS CEREJA  | 
ツネイシしまなみビレッジ(広島) 金岡公園陸上競技場(大阪)  | 
CACTUS NLC SCHERZO  | 
西日本 | 5-17 敗退 0-23 敗退  | 
| 2014 | 16 | 3 | CURIOUS | 金岡公園陸上競技場(大阪) | Crazy Scorpions | 西日本 | 4-11 敗退 | 
| 2015 | 17 | 4 | CEREJA CURIOUS  | 
びんご運動公園陸上競技場(広島) ヤンマーフィールド⾧居(大阪)  | 
alfa NLC SCHERZO  | 
関西 | 1-12 敗退 0-26 敗退  | 
| 2016 | 18 | 5 | CURIOUS | 金岡公園陸上競技場(大阪) | CACTUS | 関西 | 6-13 敗退 | 
| 2017 | 19 | 6 | Wonderful Alpha | ヤンマーフィールド⾧居(大阪) | NLC SCHERZO | 関西 | 2-19 敗退 | 
| 2018 | 20 | 7 | CEREJA | 江戸川区臨海球技場(東京) | NLC SCHERZO | 関西 | 0-24 敗退 | 
| 2019 | 21 | 8 | SIRIUS | 防府市スポーツセンター(山口) | NLC SCHERZO | 関西 | 2-25 敗退 | 
| 2020 | 特 別 大 会 | ||||||
| 2021 | 22 | 9 | SIRIUS | 岡山総合グラウンド補助陸上競技場(岡山) | NLC SCHERZO | 関西 | 4-19 敗退 | 
| 2022 | 23 | 10 | SIRIUS | 鶴見緑地スタジアム(大阪) | NLC SCHERZO | 関西 | 5-14 敗退 | 
| 2023 | 24 | 11 | SIRIUS | 鶴見緑地スタジアム(大阪) | NLC SCHERZO | 関西 | 1-23 敗退 | 
| 2024 | 25 | 12 | SIRIUS | 大井ホッケー競技場サブピッチ | NLC SCHERZO | 関西 | 4-14 敗退 | 
| 2025 | 26 | 13 | SIRIUS | オクゼン不動産フットボールスタジアム(福岡) | NLC SCHERZO | 関西 | |
※2020年:新型コロナ感染症の感染対策のためにクラブ選手権・リーグ戦とも実施せず。
※「1回戦戦績」欄の得点表記は、中四国・九州支部が左。クラブ選手権のHOME・AWAYではない。
※2016年~「九州地区(男子)」が「中四国支部」リーグ戦へ参加した。女子は2019年~
※2021年~「中四国・九州支部」と名称変更
※SIRIUS 6大会連続6回目
中四国・九州リーグ戦の現状
2025年度中四国・九州リーグ戦は、福岡のSIRIUSとCierra(シエラ)、広島のC-force(シーフォース)の3チームで開催されました。
岡山のVIVACE(ビバーチェ)が今大会の出場を見送ったため、中四国・九州リーグ戦史上初めて、「九州地区」のチーム数が「中四国地区」を上回ることになりました。
「九州地区」の事情
2018年に福岡の地で誕生したSIRIUSは、九州クラブリーグ戦(九州支部)がなかった2019年度に中四国リーグ戦に初参加しました。
2023年度に福岡2チーム目のCierra(シエラ)が誕生しましたが、「九州支部」と支部化するためには4チーム以上あることが必要であるため、引き続き九州地区は中四国支部リーグ戦へ参加し、2021年に「中四国・九州支部」と名前に「九州」が加わったものの、「中四国支部」がメインの状態のまま今日に至りました。
学生リーグ戦が「中四国地区」と「九州地区」で別々に運営されていることで、中四国・九州クラブリーグ戦が九州地区で開催されることは難しく、これまで実現してきませんでした。
大会運営側は両地区ともなるべく移動が平等になるよう、岡山・広島と福岡との真ん中である山口で会場を探す工夫をしてきましたが、福岡でのリーグ戦開催はSIRIUSとCierraにとってはやはり念願でした。
「今年、念願が叶い福岡でリーグ戦が開催されたんです」
SIRIUS主将の長友万優香さんは顔をほころばせます。
2025年9月7日、北九州市の桃園公園でCierra(福岡)対C-force(広島)の試合が実現しました(SIRIUSはオフィシャル)。
「でも、雷で試合の途中で中止となったんです」
それでも、いままでできなかった福岡でのクラブリーグ戦の開催は、「九州地区」にとっては大きな一歩となりました。
「今までは、中四国支部の方々に引っ張ってもらってばかりだったけれど、これからは九州も一緒に作り上げていく、一緒に盛り上げていくんだと思えました」。
中四国・九州リーグ戦Cierra戦での様子(2025年8月23日撮影)
スローガン「下剋上」に込めた思い
SIRIUSは、中四国・九州リーグ戦で対戦相手に10点以上の差を付けて全勝、決勝のCierra戦では15-0で勝利しました。
接戦がないリーグ戦を経て、全クラ1回戦で関西のチームと当たります。全クラ対策はどうしているのでしょうか。
「全クラ対策は毎年の課題です。中長期の目標を立てるなかで、今年も何回もチームの中でどんな気持ちで挑むのか話し合いました。以前まではスローガンを『打倒関西』としていましたが、チーム全体として共通認識を持つことが難しかった。もちろんみんな勝ちに行きたい気持ちはありますが、『打倒関西』だと気持ちが統一しない。だったら、どう戦うか、試合の中身をどうするかというところを大事にしたいと意識が向くようになりました」。
話し合いのなかで出てきた言葉が『下剋上』。挑戦する者として立ち向かっていく感じがみんなのなかですんなりと入ってきました。
「関西は週2回練習をしています。わたしたちは週1回で、その1回も練習に集まる人が少ない。練習に参加しましょうから始まるけれど、週2回に変えてでも勝とうという状態にはならなかった。練習頻度の違いは練習濃度を上げることで補うという自分たちのやりかたに落ち着きました」。
チーム運営に徹する主将
「一昨年(2023年)、SIRIUS創部から在籍している方が主将の役職を退き、チームスタッフ兼コーチのような役割をしてくださることになったので、わたしが主将を引き継ぎました。主将になったと同時にチーム運営に集中したいと思い選手から退きました」。
長友さんは、福岡教育大学で4年間選手をしたあと、2022年にSIRIUSに入部。2023年まで2年間選手でしたが、2024年度から主将に就任し、同時にチームスタッフとなりました。社会人1年目から就いている中四国・九州支部長補佐で、運営が楽しい、性に合っていると感じたからです。
「選手の楽しさは十分に味わえたこともあり、チーム運営で達成感や貢献したいという思いが生れました」。
円陣を組むSIRIUS選手たち(2025年8月23日撮影)
新入部員確保には大学生とのつながりが大事
SIRIUSと大学生との繋がりは、学生チームのコーチをしている選手がいることはもちろん、年に1度「SIRIUS CUP」というイベントをしていることも役立っています。
「『SIRIUS CUP』は、SIRIUSというチームや社会人になっても楽しい場所があるのを知ってもらうよい機会になっています」。
また、SIRIUSに憧れの他大学の先輩がいる、というのもSIRIUSが選ばれる理由です。社会人になれば同じチームでラクロスができると入部する選手もいるとのこと。九州地区の大学生にとって「憧れの存在」となっていることもSIRIUSが選ばれる一因になっているのです。
転勤族もいます
SIRIUSには転勤で福岡へ来て入部する選手もいます。
「5年くらい前に法政大学の卒業生が九州地区へ配属となり、九州の大学のコーチをされていました。その方がSIRIUSを知って入部してくださったので、インスタグラムで他地区からの入部もありますと紹介すると、関西や関東地区の大学から福岡に戻られた方や配属が福岡という方が『体を動かせる場所を探していた』と練習に参加してくださるようになり、そのまま入部に繋がるようになりました。いまでは4~5人が他地区の卒業生です。部員の1/5くらいに当てはまります」。
この経験から、SNSでの発信って大事なんだと長友さんは実感しました。
「もともとSIRIUSはSNSでの発信を大事にしていましたが、より大事にするようになりました。更新頻度を上げたり、かっこいい画像入れるようにしたり、SNS担当も5~6人いて、みんな頑張っています」。
九州地区の大学生へメッセージ
SIRIUSが出場する全クラ1回戦会場は「オクゼン不動産フットボールスタジアム(県営春日公園競技場)」(九州会場)です。SIRIUS主将の長友さんに九州地区の大学生へメッセージをお願いしました。
「九州会場(福岡県春日市)で全クラ1回戦を開催していただけて、運営の方にとても感謝しています。素晴らしい環境のなかでわたしたちも『下剋上』というスローガンのもと自分達らしい試合をしていきます。
わたしたちは中四国・九州の代表を背負っているので、試合を観てもらうことで九州地区の大学生のみなさんに、いつかこのフィールドに立ちたいとか、かっこいいとか、一緒にラクロスしたいとか、いろんな感情になってもらいたいと思っています。
SIRIUSの見所は、アタックのパフォーマンスです。一人ひとりシュートバリエーションがあり、撃ち方やコースに持ち味があります。
ディフェンス陣は全員で声を出して、鉄壁の守りを見せますので、そういったプレーを是非みてもらいたいです」。
九州地区のみなさん、是非、SIRIUSが出場する全クラ1回戦を見に来てください。
今回は、試合会場が九州のため現地へ行きやすい環境です。
当日、会場へ行くのが難しい皆さまは、ラクロス配信で観戦するという方法もありますので、是非配信をご覧ください。
【チーム詳細】
- チーム名:SIRIUS(シリウス)
 - 創部年:2018年
 - Instagram:https://www.instagram.com/sirius_lax/
 
【プロフィール】

- 名前:長友 万優香
 - 背番号:(チームスタッフ)/主将
 - 出身大学:2022年3月 福岡教育大学卒業
 - クラブチーム歴:
2022年~2023年 SIRIUS選手(#61 DF)
2024年~ SIRIUSのチームスタッフ - コーチ歴:
2022年 福岡教育大学 育成コーチ(1年生コーチ) 
Photo SIRIUS提供
Text by 日本ラクロス協会広報部 岡村由紀子
【前大会記事】
【日清食品presents第25回ラクロス全日本クラブ選手権大会1回戦特集】~各支部のクラブチームってどんなチーム?(中四国・九州支部・女子編)~ | ラクロスマガジンジャパン
			
			
			





