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2025年8月8日、夏の熱気に包まれる中華人民共和国・成都市で「The World Games 2025」の女子ラクロス・SIXES競技2日目が行われ、各国が準決勝進出をかけて激しい攻防を繰り広げた。日本代表は中国に快勝し、明日のイギリス戦に大きな望みをつないでいる。
日本、中国を18-3で圧倒
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プール初戦でカナダに敗れた日本代表は、第2戦でその鬱憤を晴らすような圧巻のパフォーマンスを披露した。試合開始から一気にギアを上げ、第1Qを6-0で締めくくると、そのまま攻撃の手を緩めず18-3で大勝。全フィールドプレイヤーが得点に絡むチーム力の高さを示した。
ディフェンス面では、わずか13本の被シュートに抑え、相手のターンオーバーを26回も誘発する徹底した守備が光った。
この勝利で日本は1勝1敗とし、明日のイギリス戦(8月9日 14:30〜)が準決勝進出をかけた直接対決に。両者は今夏の国際親善試合でも対戦しており、日本にとってはリベンジマッチともなる。
王者カナダがイギリスを振り切り2連勝
前回大会金メダリストのカナダは、接戦となったイギリス戦を14-10で勝利し、グループ首位を堅持。
両チームは同数のシュート(29本)を放ったが、カナダは高い決定力と守護神Lauren Spenceの好守でGBを上回った。
アメリカ、オーストラリアを25-13で圧倒 スター選手の力で2連勝
プールBではアメリカが存在感を放った。身体能力で挑んでくるオースオラリアに対し、試合序盤は苦戦するも、ゲームスピードを落とした第2Q以降は流れるようなオフェンスを展開。全フィールドプレイヤーが得点に絡む中、Kenzie Kentが8ポイント、Ellie Maseraが7ポイントを記録。Izzy Scaneは6本全てを得点に繋げる完璧な決定力を見せた。
守備面でもチーム全体で相手に16ターンオーバーを誘発。大会を通じての”優勝候補”としての実力を証明する形となった。
チェコが歴史的1勝!アイルランドを下して快挙
プールBのもう一試合では、チェコがアイルランドに16-10で勝利し、The World Gamesでの史上初勝利を達成。ヨーロッパ予選で延長戦の末に敗れた“因縁の相手”へのリベンジに成功した。
守護神Katerina Najemnikovaが17セーブ(63%)の鉄壁を披露し、第3Q以降は堅実な守備と高効率なフィニッシュで主導権を握った。
🔥8月9日の注目カード(試合時間は日本時間(JST)で表示)
両ブロックともに、準決勝進出をかけた1戦をピックアップ!
- 日本 vs イギリス(15:30〜)
→ 両チーム1勝1敗、準決勝進出をかけた一戦(テレ東スポーツYoutubeチャンネルでライブ配信予定) - アイルランド vs オーストラリア(14:00〜)
→ 敗者が脱落か?白熱必至のサバイバルマッチ!
日本 vs イギリス〜国際親善試合の再戦、日本、準決勝進出なるか〜
今年6月に東京都江戸川区・スピアーズえどりくフィールドにてイギリス代表を招待して行われた第31回ラクロス国際親善試合。近年、イギリス代表の中心メンバーが多く在籍しているイングランドに対して好成績を残している日本が、メダル獲得を目指す上で重要なベンチマークとなった試合であった。
結果は、13-7で日本代表の勝利。The World Gamesでのメダル獲得に向けて、大きな弾みをつけることとなった。
一方イギリス代表は、本試合に敗れたものの大会2日目のカナダ戦では、前回大会優勝のカナダ相手に10-14と接戦。国際親善試合のリベンジ、そしてメダル獲得に向けて気持ち十分といったところか。
実力はほぼ互角と見られる。
2日目を終えて、各国のスタイルや戦術が明確になりつつある今大会。大会はまもなくノックアウトステージへ。日本代表の快進撃なるか、世界に挑む彼女たちの戦いから目が離せない。
写真:SIXES女子日本代表広報
📌出典・参考
本記事はWorld Lacrosse公式サイト(https://worldlacrosse.sport/)に掲載された各試合レポートの情報をもとに、ラクロスマガジン編集部が再構成・編集したものです。
This article is based in part on information provided by World Lacrosse. See original coverage at https://worldlacrosse.sport/