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【WLMU20C2025】日本、ジャマイカに完勝。明日、「SPEARHEAD」の集大成、プエルトリコと激突

2025年8月15日から韓国・済州島にて行われているWorld Lacrosse Men’s U20 Championship、その第8日目が本日行われ、日本は5位決定戦進出をかけてジャマイカと対戦した。

2022年のU21世界選手権大会でも苦戦を強いられたジャマイカ。

今大会も前半戦はなかなかリズムを掴めず苦戦をしたが、後半に勢いをつけ、後半だけで9 – 2のスコア差をつけ見事勝利した。

前半は苦戦、後半で一気に突き放す

両チームとも前日の準々決勝で敗れ、悔しさを抱えて臨んだ一戦。序盤はジャマイカの堅守に阻まれ、日本はわずか2得点にとどまる。我慢の展開が続く中、前半終了間際に Stone Evans のゴールでジャマイカが3-2とリードして折り返した。

しかし、第3Qで試合は一変。開始2分に 奥山廉汰郎選手(明治学院大学3年) が同点ゴールを決めると、9分間の拮抗を破る形で 服部紘尚選手(東京農業大学3年)が逆転弾。ここから日本が一気に流れを掴み、第3Qを4-0 と完封。守備陣も20分近く無失点に抑える鉄壁ぶりを見せつけた。

エース同士のマッチアップを制した

1Q 2Q 3Q 4Q Total
日本 1 1 4 5 11
ジャマイカ 2 1 0 2 5

DFリーダーの活躍光る

プエルトリコ同様、ジャマイカにもアメリカの大学でプレーをしている選手が何人かいる中で、その個人力をどうやって抑えていくかが勝利の鍵となったであろう今試合、相手チームのエースにマッチアップをしたのは日本代表5番の峰岸諒選手(慶應義塾大学3年)。

前半、このマッチアップを優位に進めたのはジャマイカだった。相手のエースプレイヤーStone Evansに2点を奪われ前半は3-2での折り返し。

しかし後半、峰岸は意地を見せつけ相手のエースをシャットアウト。見事に攻撃の起点を潰すことに成功した。

奥山廉汰郎、合計5得点の活躍魅せる

オフェンスの要である奥山廉汰郎選手(明治学院大学3年)は今大会10得点を挙げる活躍を見せチームを牽引してきた。

今試合においても、さまざまなシュートバリエーションから得点を量産し、合計5得点の活躍を魅せた。

明日、運命のプエルトリコ戦

プエルトリコについて

今大会快進撃を続けるプエルトリコについて、ラクロスの世界ではあまり馴染みのない方も多くいるだろう。

そもそもプエルトリコは、カリブ海に浮かぶアメリカの自治領であり、野球やバスケットボールの世界ではその名前についてよく耳にすることがあると思う。

ラクロスの世界でも近年の存在感を放っており、2018年イスラエルで行われた世界選手権大会では日本代表を破り、2022年のU21世界選手権大会でも日本代表と激戦を繰り広げている。

アメリカの自治領であるプエルトリコは、その性質上多くの学生がアメリカ本土へ留学・移住している。そのため、NCAAラクロスの強豪校でプレーをするプエルトリコ系の選手が増えてきており、彼らが代表チームへ加わることでチーム力が一気に引き上げられているのだ。

過去の有名選手を挙げると、GT Giles-Harris(2018年プエルトリコ代表/2023年アメリカ代表/Duke/Denver Outlaws)や、Russell Melendez(2023年プエルトリコ代表/Johns Hopkins)などが挙げられる。

今大会においても、所属している選手のうちの多くがNCAAに所属している選手であり、Denver、Army、Villanova、Johns Hopkinsといったラクロスで名の知れた大学に所属している選手もいる。

ちなみにこういった現象は他の国でもみられており、ジャマイカ、イスラエル、イタリアなども同様の形で急激に力をつけてきているのだ。

今大会の勝ち上がり

Pool戦 vs ドイツ 20 – 2で勝利
Pool戦 vs ケニア 29 – 3で勝利
Pool戦 vs 台湾 27 – 1で勝利
プレーインゲーム vs オランダ 26 – 9で勝利
準々決勝戦 vs ホーデノショーニー 12 – 13で敗北
5-8位決定トーナメント vs イングランド 15 – 11で勝利

トータルの得点数では日本を上回る6試合で129得点を挙げる、超攻撃型チームである。

今大会において現時点で個人得点数が20点を超えている選手は全てプエルトリコの選手であり、その数なんと3人。(日本代表は奥山選手が18得点で最多(全体5位(同率含む))

その圧倒的な個人力で、伝統あるイングランドを倒し、5位決定戦に駒を進めてきた。

勝利への鍵は

前述の通りプエルトリコの魅力は個人の質の高さであり、それを活かしてここまで勝ち上がってきた。ジャマイカの試合と同様にはなってしまうが、この対個人の局面で優位性を取れるかどうかがまずキーポイントとなることは間違いない。

日本代表は今大会試合を追うごとに成長し、ここまでやってきた。

オーストラリア代表には敗退してしまったものの、ジャマイカ戦でみせたオフェンスとデイフェンスは間違いなく今大会での成長を感じさせるものだった。

明日の試合、今大会日本代表のラストゲーム、彼らの集大成から目が離せない!

試合情報

5位決定戦(5th Placement Game)

日本代表を応援しよう!!

photo by World Lacrosse

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