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【WLMU20C2025】日本、プエルトリコとの熱戦制す。カナダが初優勝。

韓国・済州島で行われたWorld Lacrosse Men’s U20 Championship。23日、日本は最終戦5位決定戦でプエルトリコと対戦し、8 – 5で勝利し、5位で大会を終えた。

大会全体としては、決勝戦でカナダがアメリカを6-5で破り世代別の世界大会としては初の優勝を飾った。

本記事では、大会全体を振り返って日本代表の戦い、世界のラクロスを振り返っていこうと思う。

オーストラリアの敗戦から学んだ、 5-8位決定戦での成長

日本はプール戦2試合(ガーナは渡航ビザの関係で不出場)を終えて、総得点36点(得失点差は大会規定により+24)失点数6点と圧巻の内容でプレーインゲームへと駒を進めた。

コンバインドランキング*の関係でプール戦が終わった段階でプエルトリコが内容で日本を上回り5位に、日本のランキングは6位となり、プレーインゲームでドイツと戦うことになった。

プレーインゲームのドイツ戦も結果としては危なげのない試合は運びを展開し、勝負の準々決勝へ駒を進めた日本。流れ十分、気合十分といったところで、オーストラリア戦の日本のパフォーマンスに期待が集まるところであった。

迎えたオーストラリア戦、日本は序盤からリードを許し、固い試合を展開していったオーストラリアに試合の主導権を握られ、流れを全く掴むことができなかった。4Qに追い上げを見せたものの結果は7-11で敗戦。ベスト4という日本の目標はここで途絶えることになった。

※コンバインドランキング:予選終了後、各プールで同じ順位になったチーム同士をまとめて成績を比較し、総合順位を決定する方式。

5-8位決定戦で見せた変化

5-8位決定戦に進出したのは日本、プエルトリコ、ジャマイカ、イングランド。

プエルトリコやジャマイカはNCAA*のDivision1で活躍する選手が数多くロスターに連ねており、オーストラリア戦と同様かそれ以上の苦戦が強いられるのではないかと予想された。

ただ、5-8位決定戦にからの日本は、それまでの試合とは大きな変化が見られた。DFの対人、OFのシュートの質、そのどれをとっても大会で試合を経験するたびに大きな成長を見せた日本代表の選手たち。

オーストラリアでの敗戦をただの敗戦にせず、チームとしての底力を発揮した日本は5-8位決定戦の2試合を完勝し、5位を勝ち取ることができた。

※NCAA:National Collegiate Athletic Association(全米大学体育協会)

カナダがアメリカに金星、初の優勝

決勝は、カナダがアメリカを6-5で下し、史上初の王者に輝いた。1988年の大会創設以来、米国以外が優勝するのは初めて。13年ぶりに米国が大会で敗れるという歴史的瞬間となった。

カナダは前半29分間無失点に抑えるなど守備で圧倒し、終盤には6-2とリード。アメリカが残り4分から怒涛の追い上げを見せ1点差に迫ったが、最後の8秒、Colin Kurdyla の決定的シュートをGK Grayson Manning が阻止。15セーブの圧巻の活躍でMVPに輝き、カナダに悲願の金メダルをもたらした。

Max FrattaroliJared Maznik らも攻守で貢献し、カナダは6試合でわずか30失点と驚異的な守備力を証明。長きにわたり独占されてきたタイトルに風穴を開け、これからの世代別ラクロスの新時代を告げる快挙となった。

「SPEARHEAD」のこれから

この夏、韓国・済州島の舞台で夢をみた日本代表の選手たちは日本に戻ってきた。これからは日本代表選手ではなく、いち大学生としてそれぞれの大学で激闘を繰り広げる。

「これからの日本ラクロスを担うラクロッサーには、競技力向上はもちろんのこと、日本ラクロスと関わる多様なコミュニティを牽引する存在となり、日本ラクロスを盛り上げていってくれることを期待しています。」

山本ヘッドコーチのこの言葉通り、これからの大学ラクロスを担い、盛り上げていってくれることを期待したい。

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関連サイト

2025年ラクロス男子20歳以下日本代表特設ページ

World Lacrosse Men’s U20 Championship 2025特設ページ

ラクロス男子日本代表公式Instagram

写真提供: World Lacrosse

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