Reportレポート

ニュージーランド・ウェリントンで開催中の「2026アジアパシフィック選手権大会(APMLC2026)」は現地時間1月8日(水)に大会3日目を迎え、日本代表は予選Pool1位をかけて全勝中のフィリピン代表と試合を行った。
結果は、延長戦にもつれ込む接戦の末惜しくも敗退し、日本代表はプレーインゲームへと駒を進めることになった。
BOX SCORE
| 対戦チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | 2OT | Final |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 3 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 9 |
| フィリピン | 1 | 3 | 5 | 0 | 0 | 1 | 10 |
日本代表得点者
| #3 小峰 拓真 | 2 |
| #5 乘田 英樹 | 2 |
| #8 小松 勇斗 | 1 |
| #6 ボリンジャーラッセル祥真 | 1 |
| #7 黒田 健志郎 | 1 |
| #10 小山大輔 | 1 |
| #23 種村 魁 | 1 |
WL BOX SCORE:https://worldlacrosse.sport/APMLC26/#cmd=game-detail&gameid=8&fmt=compact
戦況
勝つと予選Pool1位での通過が確定し、準決勝へと駒を進めることになるこの1戦。
相手も同じく全勝中のフィリピン。
北米でのラクロス経験のある選手が複数人在籍しているこのチームは、日本代表にとって戦う相手として不足なしといったところか。
試合開始直後、早速フィリピン代表はハーフディフェンスでゾーンを敷くことで、日本代表のオフェンスを翻弄、試合を動かす。一時はフィリピン代表のゾーンディフェンスに攻め方を見失いかけるシーンもあったが、#23 種村 魁(Grizzlies)や#5 乘田 英樹(Grizzlies)がDFの隙をつき得点。また、トランジションの状況下においても#3 小峰 拓真(Grizzlies)が得点を挙げるなどして3点をもぎ取った。
一方のフィリピンも負けじと食い下がる。※インバートを主軸としたオフェンスで日本ディフェンスと向き合い、前半はブロークンシチュエーションでの得点も併せて4得点を獲得。7-4で前半を折り返す。
※インバート:SSDMとOFMFの裏での1on1局面のこと。
勝負が大きく動いたのは3Q。フィリピン、エースの#7 Jonathan Dugenioが保持つ3得点目となる得点で口火を切ると、そこから勢いに乗って一挙4得点を獲得。完全に流れを掴んだ。日本は流れが悪い中でなんとか糸口を掴みたいところではあったが、フィリピンのゾーンディフェンスに阻まれ3Qは0-5で終了。一気に逆転を許した。
最終4Q。ゾーンディフェンスをいかに崩すかが鍵となったこの試合。日本はいくつかのオフェンスパターンを駆使しながら解決の糸口を探っていたが、このクォーターは#22 守田 樹(KAWASAKI FALCONS)がトップから1v1を仕掛ける崩し方に変更。この攻めが功を奏し、これからパスを受けた#10 小山 大輔(KAWASAKI FALCONS)、#6ボリンジャーラッセル祥真(Rochester Institute of Technology)が立て続けに得点に成功。試合を振り出しに戻す。
その後も流れを掴んだ日本は続くオフェンスで、#8 小松 勇斗の豪快なミドルシュートがゴールを突き刺したように見えたが、得点前に自身のスティックからヘッドが取れてしまっており、得点が認められず、そのまま同点で4Qは終了、試合の行末はオーバータイムに委ねられることになった。
※ルール補足:ワールドラクロスのルールブック38.2では、「シュートまたはフォロースルーの最中にスティックのヘッドが外れた場合、得点は認められない」と規定されています。
点が入った時点で試合が終了するサドンデスオーバータイムに入ってもフィリピン代表はゾーンディフェンスを継続する。4Q、流れを掴んだ日本ではあったものの、粘り強いフィリピンのディフェンスに対してなかなか決勝点を挙げることができない。そんな中、一瞬の隙をついたフィリピン#17 Nicholas Marshがゴール左横から決勝点を決めて試合が決着。フィリピン代表の逆転勝利となった。
プレーインゲームに向けた課題はいかに
この結果により日本は明日行われるプレーインゲームに駒を進めることになった。明日の試合はPoolBの3位チームとの試合になる。勝つと、準決勝戦で宿敵オーストラリアが待ち構える。
今日の試合のターニングポイントなった、3Q。失点の内容を振り返ると5点のうち3点が単独の1on1局面における失点、2点がトランジション状況での失点であった。前2試合においては、流れを掴みたい局面で日本側のトランジションでの得点がよく効き、試合をコントロールできていた印象だったが、今日の試合においては日本側のトランジション状況での得点はわずか1点にとどまり、逆に流れを掴まれたくない時間帯でのトランジション局面での失点を許すことになった。
試合を決めたオーバータイムの失点についても、日本側のターンオーバーのあとまもない時間帯であり、日本ディフェンスが十分にセットできていない状況での失点だった。
ショットクロックが存在している以上はトランジション局面の負荷が高くなることは必然であるが、流れを掴めない状況下での相手に有利なターンオーバーが多くなると、こういった失点も増えてしまう。
ゾーンディフェンスに苦しめられなかなか流れの掴みきれなかった試合ではあったが、プレーオフのゲームではこういった展開も予想されるだろう。いかに自分たちのペースで試合を進められるかが鍵であり、またそうでない状況下においては力強く、焦らずプレーできるかが鍵になるのではないかと感じている。
今後の展望
現在行われているオーストラリアvs韓国の試合結果を持って予選リーグが終了し、プレーオフの組み合わせが決定するが、おおかた準決勝戦がオーストラリアになることはほぼ間違い無いだろう。
そこに勝てれば、今日のリベンジマッチも実現するかもしれない。
今日の試合で得た教訓を胸に、さらに飛躍した日本代表の姿に期待したい。
日本代表の活躍から、目が離せない!
次戦情報
日時::1月9日(金)10:00FO(現地時間)、1月9日(金)6:00FO(日本時間)
対戦相手:予選PoolB3位
大会詳細:https://www.lacrosse.gr.jp/inter/57618/
ライブ配信(有料):未定












