Reportレポート

【審判員 in 国際大会】U19女子世界大会④番外編|フェスティバル大会

カナダ各地の代表などが総当たりで戦う大会であるCanadian women’s U-19 National Field Lacrosse Championships(大会日程:2019年8月4日(日)〜 6日(火))と、U19 World Championships”に付帯して行われるU18・U15の大会である2019 World Lacrosse Festival(2019年8月7日(水)~10日(土)) に参加された審判員のレポートをご紹介します。



写真:上段左から 高木けい子,松井友梨,山田ひと美,植木夢、下段左から金田郁美,甲斐田沙織,名倉千晶
Photo by 山田ひと美

【Canadian women’s U-19 National Field Lacrosse Championshipsanadian women’s U-19 National Field Lacrosse Championshipsについて】
開催場所:Peterborough,Canada(Thomas A. Stewart Secondary School 及び Fleming College)
参加チーム:Alberta州,British Columbia州,Nova Scotia州,Ontario州,Quebec州より5つの代表チームとFirst Nationsより1チーム出場
大会規模:2大学の1面ずつで計2面
全体の審判員数 : カナダ(7人),イングランド(1人),日本(2人)
参加審判員:東海 2級 山田ひと美、東海 2級 松井友梨

【Canadian women’s U-19 National Field Lacrosse Championshipsanadian women’s U-19 National Field Lacrosse Championshipsについて】
開催場所:Peterborough,Canada(Beavermeade)
大会参加チーム:U15DIVISION : 4ヶ国8チーム出場U18DIVISION : 5ヶ国24チーム出場
全体の審判員数 : カナダ(8人),イングランド(1人),日本(7人) ※10分クオーターでほぼ2審制

参加審判員:関東 1級 植木夢、関東 2級 金田郁美、関東 2級 高木けい子、東海 2級 山田ひと美、東海 2級 名倉千晶、東海 2級 松井友梨、九州 2級 甲斐田沙織
大会規模:1会場で計4面

大会に参加して感じたことを各審判員の目線でお伝えします!

◆フェスティバルの雰囲気とカナダにおけるラクロスというスポーツ
(関東 1級 植木夢より)
Festivalは、本大会の大学グラウンドから少し離れた広大な公園の敷地内で開催されました。広い芝生に4つのフィールドを作り、全面同時進行で行われます。毎日8試合×4面で試合が行われるので、試合数が多く、選手も審判員も1日中ラクロスを楽しむことができました。観客もピクニックを楽しむように、家族でベンチやレジャーシートを持って集まってきます。もちろんカナダ名物のTim Hortonsのコーヒーを片手に。湖を目の前にキャンプやBBQを楽しめる公園で試合が行われていたこともあり、アットホームな雰囲気の中、家族全員・チーム全員でラクロスを楽しむ空間が広がっていました。

その中でも選手たちの真剣な試合が繰り広げられます。U-15とU-18のカテゴリーに分かれていて、カナダ・アメリカ・イングランドの地域や学校単位のチーム、ウェールズ・イスラエル・イングランドの本大会出場選手に次ぐ次世代の代表選手のチームなどが参加しています。幼い頃からクロスを片手に遊んでいたのであろうという様子が伝わってくるほど、クロスワークやプレースタイルが身についています。まだ、ルールの理解やスムーズな試合展開まではできないものの、自分たちでチャンスをつくって判断の早いプレーをしてきます。フィジカルも強く、一つひとつの接触の力強さやボールのスピードの速さを感じました。

カナダでのFestivalを通し、日本以上にラクロスというスポーツが生活に根づいていることを実感しました。ラクロスの試合をすること、クロスを持つこと、観戦することが特別なことではなく、生活に密着していて、いつでも存在しうる1ページなのだということを目の当たりにしました。自分自身も日本で小学生にラクロスを教えていますが、まずラクロス・クロスに慣れることに一段階ハードルがあるように思います。この始まりの環境が、世界の上位チームとの違いがあるのだと、本大会とは別にFestivalに参加して感じたことでした。終わりに余談になりますが、大会後の観光中にホームセンターで見つけたラクロスグッズ販売コーナーです。

写真:ホームセンターのラクロスグッズ販売コーナー〉
Photo by 植木夢

◆フェスティバルならでは!?地区や国を越えた交流
(東海 2級 松井友梨より)
Canadian National Championships(以下National)とFestivalの両方に参加させていただきました松井です。どちらも楽しく審判員と交流することができました。
Nationalは、一つひとつの試合が日本で行われているリーグ戦と同様な雰囲気で行われました。審判員は試合前MTGをしっかり行い、事前に共通意識を持って試合に臨みました。そうゆう事をしっかりやった事もあり、一度一緒に試合に入った審判員とは仲良くなれました。会場や宿まで一緒にバスで行ったり帰ったり、車に乗せてってくれたり。その道中、分からないことや日本のルールと違うこと、またラクロスとは関係のない様々な事を沢山話しました。ある帰り道で、カナダの審判員Olibiaと2人で帰った時には、こっそりみんなの年齢聞きました。聞いて驚き、ものすごく貫禄あるのに私と年齢大して変わらなかったり年下だったり、海外の人はやっぱり大人びていますね。笑
夜は夜中の1時までMTGした事もありました。みんなお風呂上がりのだらけた格好でしたが、内容はすごくしっかりしたものでした。発言したかったら手を挙げ、話を進めている人に当てられたら話し始めるという様に、とてもテキパキと進むMTGでした。
また、この大会の終わりには、皆でアイスクリームを食べに行きました。ここらのアイスクリーム屋で一番美味しいとゴリ押しのお店へ連れて行ってくれましたが、これがほんとに、美味しかったです。。。(大会運営側の優しいBradおじさんが奢ってくれました)
Festivalは、Nationalに比べて審判員の交流という面は若干少ないかなと思いました。というのも、試合間もなく、試合前MTGやキャプテン集合もないので、なかなか話す機会がなかったのです。けれど試合の途中途中で気になることを共有したりもするので、一切話さない事はないです。また、2審制ということもあり、相手も私しか話す人がいないので独り占めです。2人の空間にどう持ち込むかが外国の審判員の方と話す鍵なので、その点ではとてもいい環境だったと思います。日本人が試合後に言う「お疲れ様」という意味合いの英語はなんて言うか聞いたり(「good job 」でいいらしいです)、逆に日本語教えたり、楽しく会話することができました。
また、友好の証という事で、Festival に参加した日本人7人から海外審判員の方々へプレゼントを渡しました。それぞれ日本のお菓子や小物を持ち寄り、それを新聞紙で可愛く包んで渡しました。涙出すほど喜んでくれて、皆達成感を味わいました。
大会を通して英語を使う機会はやはり多く、言葉に詰まる事も沢山ありましたが、じっくりと分かるまで話を聞いてくれて、ほんとに優しい審判員の方ばかりでした。
最後に、今回交流できたのは海外の審判員だけではありません。日本からは関東、東海、九州の審判員が参加しました。一緒に食堂行ったり同じ部屋で寝泊まりしたり、普段なかなか合わない他地区の審判員の方とも交流できたことも、今回の大会に参加して良かったなと思ったことの1つです。


写真後列左から Heather,Clare,Olivia,Meagan,Brad
前列左から Lindsey,Danielle,山田ひと美,松井友梨

Photo by 松井友梨

◆フェスティバル参加審判員の本音…本大会の観戦はできる!?
(九州 2級 甲斐田沙織より)

私は、夕方にある試合と夜にある試合を観戦することができました。しかし、夜の試合はとても寒く、長袖2枚、ズボンを重ね穿きして震えながら観戦しました。朝からある試合は、ほとんど見ることができませんでした。今回のワールドカップの会場は私たちが泊まっていたトレント大学と、そこからバスで30分ほどかかるフレミング大学でしたが、両大学間を走るシャトルバスの本数が少なく、また、何時に出るのかわからず、フレミングであった試合は全く見ることができませんでした。一度フレミングの方に行ってみましたが、時間内に帰れないというハプニングもありました。上位のチームの試合を観戦できたことはとても良かったですが、もっと多くの国のラクロスを見たかったなと思いました。ワールドカップに参加していた審判員はフレミング大学に泊まっていたということもあり、ほとんど交流はありませんでした。日本の審判員と偶然会ったときは、みんな久々の再会のように心から喜んでいました。
いろいろな国の試合を見たいという人は、Festivalの数日前から行くことをオススメします!

◆の~んびり過ごしてラクロス満喫!
(関東 2級 高木けい子より)

日が落ちるのは20時過ぎで、一日はとても長いのに毎日があっという間でした。Festivalの審判員はTrent大学のLady Eaton Annexという大学寮に宿泊しました。大学のカンファレンスセンターやグランドがある敷地からは道一本挟んだところにあります。部屋は共有スペース+ベッドルーム3部屋のシェアハウスタイプで私はゆめ、じゅん、さりーと4人での共同生活でした。各部屋に冷蔵庫と洗濯機、乾燥機があり、食事も大学の食堂で食べられるので不自由は特にありませんでした。昼食も朝食時に食堂でランチバッグ(…という名のビニール袋入りランチ)をもらえました。おまけにカナダでメジャーなTim Hortonsも歩いてすぐのところにあり、ほんの少しですが「カナダと言えばこれ!」を味わいました。

今回のFestivalは朝8時から試合が始まったので第1試合に派遣されると朝が早い!6時には食堂でご飯を食べて1時間に1本しかない7時発のバスに乗らないと間に合わない!そのかわり、午前中で派遣が終われば大学に戻ってU19の試合を観ることができました。午後に派遣されても17時30分には大学に戻れたので、そこから夕飯を食べて20時からの試合を観ることができました。朝早くから審判のユニフォームを着てグランドに行き、ひたすら走って終われば戻ってU19の試合観戦。そして部屋に戻って翌日の派遣連絡を待ちつつ、朝が早いとわかっているのにみんなと話が盛り上がって夜遅くまで起きちゃったりする毎日でした。

朝(早く)から晩(遅く)までずっとラクロス、こんな贅沢な日々を送れたこと、国内外問わず素敵な審判仲間に出会え、一緒に時間を過ごせたこと、そもそも参加しようか迷っていた私を後押ししてくれた皆さん、すべてに感謝します。ありがとうございました。

★キャビンの前の4人

写っている人:左から 高木けい子,名倉千晶,松井友梨,金田郁美
Photo by :山田ひとみ

◆事前にこんな準備をして挑みました!初めての国際試合に参加するまで
(関東 2級 金田郁美より)
特にルールに関しては、確認と実践を何度も繰り返しました。昨年9月、FILのルールが大幅に変更するとの通知が来たのを機に、JLAのルールも大幅に変更となりましたが、新ルールはほぼ国際基準ということもあり、主な変更点を理解した上で、派遣やスクリメ等で実践練習を何度か積みました。試合時間や得点後のクロスチェックなし等の特別ルールはあったものの、JLAルールと大きな差はなく、実践を積んでいたこともあり、現地での試合も練習の成果が出たのではないかと思います。英語は、話せないにも関わらずファール名以外はほとんど勉強をしていません。そのせいで、コミュニケーションを取ることには苦戦しました。勉強して実践できるに越したことはないし、話すことでコミュニケーションが取れるので、もう少し勉強した方が良かったなと思います。

★写真⑥〈ツーショット〉

写真:左→Clare,右→金田郁美
Photo by 松井友梨

◆審判だけじゃなく、カナダ観光も満喫!
(東海 2級 名倉千晶)

大会終了の翌日に、トロントのロジャースセンターにてメジャーリーグを観戦しました。カードはブルージェイズ対ヤンキースで、植木さん、甲斐田さん、山田さん、松井さん、及びU19世界大会審判員の喜嶋さん、大久保さん、宮崎さんと私の計7名で行きました。ラッキーなことに、ヤンキースの先発ピッチャーが田中将大さんでした!ビールやスナックを食べながら、ラッパや鳴り物が一切ない日本とはまた違う応援を肌で感じてきました。その後、トロント・イートン・センターというショッピングモールに移動し、各々お土産を購入し、近くのお洒落なレストランでディナーをして解散しました。そして、夜は山田さん・松井さんとホテルに宿泊し、次の日は3人でナイアガラの滝に行きました。船で滝まで近づいて水しぶきを浴びたり、滝の裏側を歩いたりと、初めて見るナイアガラはとっても大迫力でした^^

Festival後にこうして観光もでき、とても充実した日々を過ごすことができました。カナダは人も温かく、また行きたいと思える本当に素敵なところでした!

★メジャーリーグ写真

写っている人:右から 植木夢,喜嶋志穂子,甲斐田沙織,大久保裕子,宮崎彩,名倉千晶,松井友梨,山田ひと美
Photo by 植木夢

★写真⑧〈ナイアガラ写真〉

写っている人:左から 名倉千晶,山田ひと美,松井友梨
Photo by 松井友梨

◆今後参加する方へ教訓とアドバイス。120%国際大会を楽しむには??
(東海 2級 山田ひと美)

Festivalは、宿泊施設にチェックインできなかったり(審判担当の方と大会側で場所や方法が共有出来ていなかった模様…)、大会が手配したバスがこなかったりとハプニング続出でした。。。今回は、日本からの参加者がたくさんいたのでお互いに助け合って無事に大会を終えることができ、ハプニングを乗り越えたこともあって仲良くなったりもしたのですが、やっぱり不安は事前に確認すべきだったと反省しました 。。。交通アクセス(空港から宿)、宿泊情報(場所やチェックイン方法)、宿から試合会場までのアクセスなど、最低限の情報は事前に手に入れておくと安心です!私は一緒に行く日本人たくさんだし大丈夫~と気楽に構えていたため、深夜に彷徨うはめとなりました(その後は無事にチェックインできました)。メールのやり取りは基本英語ですが、多少綴りが間違っていても、語順が目茶苦茶でもなんとなく伝わります(笑) 大事なのは、英語だから…と先送りにせず、気になることは遠慮せず思いきってメールしましょう!現地での会話も同じです◎話せれば最高だけど中学英語以下のレベルの私でもなんとかなったので大丈夫です!英単語でもジェスチャーでもなんでもいいので、とにかく伝えたい!という気持ちを持って相手に向かうことです(^^) そうするとみんな、話したいことを汲み取ろうとすごく助けてくれます(; ;)あとは挨拶と笑顔を忘れなければ◎そしてちょっとしたお土産を持っていくと話のネタにもなります。今回はFestival参加者それぞれで日本のお菓子などを持ちよってプレゼントしました!(余談ですが、お菓子を持ちよったはいいものの大量のお菓子をまとめる袋がなく、靴が濡れた時に詰める為に持っていった日本の新聞紙で包む事に。ラッピングもお菓子も海外審判員から大好評でした。そして新聞紙はスコールで濡れた靴にも詰めまくって大活躍でした)
最後に、大会に行く前に必ず確認しましょう…「電子ビザ」。国によっては、事前に電子ビザを申請していないと入国できません(カナダ、アメリカ、オーストラリアなど)。今回カナダは必要な国だったのですが、まったく知らなかったため空港でのチェックイン時に知りました。その時は運よく間に合ったのですが、事前に必要かどうか確認しておきましょう。
これから初めて海外の試合に行かれる方の参考になったら幸いです。大会を無事に終えて、Festivalは初めて海外の試合に行く方におすすめの大会ではないかなと思いました!
というのも、試合数が多いので緊張している暇なんてなくてあっというまに大会に馴染めますし、なんといっても日本人審判員がたくさんいるので心強い!
私は海外の審判員はもちろん他地区の審判員の方々とも仲良くなれてとても素敵な時間となりました◎

★写真⑨〈横一列の写真〉

写っている人:左から 山田ひと美,Tim,Lantz,Heather,Clare,Danielle,Meagan,高木けい子,松井友梨,名倉千晶,金田郁美

Photo by 山田ひと美

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