Interviewインタビュー

第2回 東海支部(男子)からはOPEC VORTEX

【OPEC VORTEX試合情報】
日時:2025年11月9日(日) 11:00~
場所:テラスポ鶴舞(名古屋会場)
対戦相手:North AXIS(北海道支部)
日清食品 presents 第26回ラクロス全日本クラブ選手権大会 | JLA | 公益社団法人日本ラクロス協会
1回戦のライブ配信はこちらから(作成中)
1回戦のチケットサイトはこちら(作成中)
※サイト開設後、お知らせいたします(LACROSSE MAGAZINE JAPAN編集部)
東海支部(男子)からは、OPEC VORTEX(オペック ヴォルテックス)が「日清食品presents第26回ラクロス全日本クラブ選手権大会」に出場します。どんなチームか、見どころはどこかOPEC VORTEX主将#13山城拓也さんにお聞きしました。
OPEC VORTEX集合写真(2025年10月18日撮影)
全クラには8回目の出場
OPEC VORTEXが全日本クラブ選手権大会(以下、全クラ)1回戦に出場するのは、3大会連続5回目、西日本支部だったときを含めると8回目の出場となります。
【ラクロス全日本クラブ選手権大会 歴代出場チーム 東海支部(男子)】
| 年 | クラブ選手権 回 |
支部リーグ戦 回 |
出場チーム | 会場 | 対戦相手 | 支部 | 1回戦戦績 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2015 | 17 | 1 | ARM ARTISTA (1位) | 江戸川区臨海球技場(東京) | Stealers | 東日本(2位) | 3-16 1回戦敗退 |
| WOLVES (2位) | 江戸川区臨海球技場(東京) | FALCONS | 東日本(1位) | 5-28 1回戦敗退 | |||
| 2016 | 18 | 2 | OPEC VORTEX | 豊田市運動公園球技場(名古屋) | Stealers | 東日本 | 5-15 1回戦敗退 |
| 2017 | 19 | 3 | OPEC VORTEX | 豊田市運動公園球技場(名古屋) | ADVANCE-HANGLOOSE | 東日本 | 8-16 1回戦敗退 |
| 2018 | 20 | 4 | WOLVES | 江戸川区臨海球技場(東京) | ADVANCE-HANGLOOSE | 東日本 | 6-12 1回戦敗退 |
| 2019 | 21 | 5 | WOLVES | テラスポ鶴舞(名古屋) | VIKINGS ※東日本支部 3位 | 東日本 | 1-10 1回戦敗退 |
| 2020 | 特別大会 | ||||||
| 2021 | 22 | 6 | WOLVES | テラスポ鶴舞(名古屋) | North AXIS | 北海道 | 13-2 準決勝進出 |
| 2022 | 23 | 7 | WOLVES | テラスポ鶴舞(名古屋) | North AXIS | 北海道 | 9-1 準決勝進出 |
| 2023 | 24 | 8 | OPEC VORTEX | テラスポ鶴舞(名古屋) | North AXIS | 北海道 | 9-4 準決勝進出 |
| 2024 | 25 | 9 | OPEC VORTEX | テラスポ鶴舞(名古屋) | North AXIS | 北海道 | 7-4 準決勝進出 |
| 2025 | 26 | 10 | OPEC VORTEX | テラスポ鶴舞(名古屋) | North AXIS | 北海道 | |
※2020年:新型コロナ感染症の感染対策のためにクラブ選手権・リーグ戦とも実施せず。
※2015年「1回戦戦績」 欄のWOLVES得点表記は、東海支部が左。クラブ選手権のHOME・AWAYではない。
※2014年までは、現・東海支部は現・関西支部と「西日本」 支部として一つだった。
※2015年に西日本支部から東海支部として独立(西日本支部という名前は消滅)。
※OPEC 3大会連続7回目(西日本支部時代含む)
【ラクロス全日本クラブ選手権大会 歴代出場チーム 旧・西日本支部(男子)】
| 年 | クラブ選手権 回 |
支部リーグ戦 回 |
出場チーム (1位) 出場チーム (2位) |
会場 | 対戦相手(2位) 対戦相手(1位) |
支部 | 1回戦戦績 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2000 | 2 | 7 | HELP | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | RAGGAMUFFINS | 東日本 | 4-13敗退 |
| ナニワラクロスクラブ | VALENTIA | 8-11 敗退 | |||||
| 2001 | 3 | 8 | NLC HORNETZ | 王子公園陸上競技場(神戸) | ADVANCE | 東日本 | 8-5 決勝戦進出 |
| HELP | VALENTIA | 6-2 敗退 | |||||
| 2002 | 4 | 9 | NLC HORNETZ | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | RAGGAMUFFINS | 東日本 | 11-6 決勝戦進出 |
| HELP | VALENTIA | 7-19 敗退 | |||||
| 2003 | 5 | 10 | HELP | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | VALENTIA | 東日本 | 8-9 敗退 |
| NLC HORNETZ | DESAFIO | 8-15 敗退 | |||||
| 2004 | 6 | 11 | NLC HORNETZ | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | DESAFIO | 東日本 | 9-17 敗退 |
| GOLD ZEALER | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | VALENTIA | 6-13 敗退 | ||||
| 2005 | 7 | 12 | HELP | RAGGAMUFFINS | 東日本 | 5-7 敗退 | |
| GOLD ZEALER | DESAFIO | 1-20 敗退 | |||||
| 2006 | 8 | 13 | GOLD ZEALER | 長居球技場 | DESAFIO | 東日本 | 11-16 敗退 |
| NLC HORNETZ | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | VALENTIA | 7-14 敗退 | ||||
| 2007 | 9 | 14 | HELP | 舞洲運動広場球技場(大阪) | VALENTIA | 東日本 | 5-9 敗退 |
| NLC HORNETZ | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | RAGGAMUFFINS | 1-13 敗退 | ||||
| 2008 | 10 | 15 | NLC HORNETZ | 舞洲運動広場球技場(大阪) | RAGGAMUFFINS | 東日本 | 6-7 敗退 |
| HELP | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | FALCONS | 8-14 敗退 | ||||
| 2009 | 11 | 16 | HELP | 舞洲運動広場球技場(大阪) | FALCONS | 東日本 | 2-15 敗退 |
| GOLD ZEALER | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | VALENTIA | 9-10 敗退 | ||||
| 2010 | 12 | 17 | GOLD ZEALER | 舞洲運動広場球技場(大阪) | FALCONS | 東日本 | 敗退 9-16 |
| NLC HORNETZ | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | VALENTIA | 4-18 敗退 | ||||
| 2011 | 12 | 18 | OPEC VORTEX | 豊橋市民球技場(名古屋) | DESAFIO | 日本 (東日本) | 6-13 敗退 |
| 13 | HELP | 大井ふ頭中央海浜公園第2球技場(東京) | FALCONS | 日本 (東日本) | 7-16 敗退 | ||
| 2012 | 14 | 19 | OPEC VORTEX | 鶴見緑地球技場(大阪) | BARBARIAN LIGHTS | 中四国 | 15-2 準決勝進出 |
| ARM ARTISTA | 広島広域公園第2球技場(広島) | FERVIENTE | 10-7 準決勝進出 | ||||
| 2013 | 15 | 20 | ACL | 金岡公園陸上競技場(大阪) | BARBARIAN LIGHTS | 中四国 | 18-2 準決勝進出 |
| OPEC VORTEX | ツネイシしまなみビレッジ(広島) | FERVIENTE | 17-5 準決勝進出 | ||||
| 2014 | 16 | 21 | ACL | (1位は準決勝から出場) | |||
| ARM ARTISTA | 金岡公園陸上競技場(大阪) | BARBARIAN LIGHTS | 中四国 | 14-5 準決勝進出 |
※1999年~2011年は準決勝と決勝のみ(1回戦=準決勝)。
※第1回(1999年開催)は東日本のチームのみ出場。西日本は2000年から出場。
※2014年までは「西日本支部」(現・東海支部のチームも当時西日本支部だったため現・関西支部リストの歴史に掲載)。
※2015年~「関西支部」(西日本支部という名前は消滅)。
※「1回戦戦績」欄の得点表記は、西日本支部が左。クラブ選手権のHOME・AWAYではない。
NLC HORNETZ:2001年〜。ナニワラクロスクラブからチーム名変更
OPEC VORTEX:2006年~。中東ラクロスクラブからチーム名変更
東海クラブリーグ戦では苦戦
東海クラブチームリーグ開幕戦では、ARM ARTISTA(アルマ アルティスタ)に3-9で敗北、次のWOLVES(ウルブス)戦では5-5で引き分けと東海リーグ決勝の舞台に立つことすら危い時期がありました。
HOMEとAWAYを変えて、それぞれもう一度対戦する機会があるなか、「もう負けられないと、遅まきながらみんなの意識が変わりました。そこから練習の参加人数が増え、チームがまとまり始めました」と主将#13山城拓也さんは振り返ります。
リーグ戦残り2試合は勝利し、東海リーグ戦2位で決勝戦へ進出、1位のARM ARTISTAと3度目の対戦をしました。
「楽しさ」は引き継いでいる
東海リーグ決勝戦でもOPEC VORTEXのベンチは明るく、フィールド選手を盛り上げ、最後までどちらが勝つのか分からない接戦のなか、勝利へと導きました。
昨年まで2年間主将を務めた#26小野泰輔さんは、昨年の主将インタビューで「東海の社会人という枠のなかだけで言うと、楽しさと勝利は相関すると思っています」と答えています。社会人になりたくさんある選択肢のなかで、ラクロスを選んでもらうには、「楽しさ」が必要だというのです。
今年から主将に就任した山城さんは、その「楽しさ」を引き継いでいます。
「チームカラーとして『楽しさ』は定着したと思っているので、みんなが楽しいと思っているかどうかは心掛けています。やはり、楽しくないとみんな来てくれないので」
山城さんは、東海リーグ戦で負けた前半戦のあとでも「楽しさ」を捨てませんでした。
「楽しくやっていくなかで、決勝戦へ進出したいとみんながよりコミットした結果が決勝進出、東海支部での優勝だったと思っています」。
今シーズンで転勤・退団となる前主将#26小野泰輔さんTシャツを着て喜ぶチームスタッフ
3大会連続でNorth AXIS(北海道)と対戦
全クラ1回戦では、3大会連続で北海道のNorth AXISと対戦します。上の表にもある通り、North AXISと東海との点差は年々縮んできています。OPEC VORTEXとして北海道対策はしているのでしょうか。
「北海道まで練習試合に行くことは難しいので、対策も難しいですが、去年と一昨年の全クラ1回戦、今年の北海道クラブリーグの開幕戦の映像を見直しています。また、North AXISとの対戦はとても楽しみにしています。というのも、昨年までOPEC VORTEXに所属していた有賀龍世くん(North AXIS#20 DF)が、転勤で北海道へ行きNorth AXISに入団したからです。彼との対戦が楽しみなんです。彼は名古屋大学の後輩でもあります(山城さんは名古屋大学卒業生)。それに、North AXISには、WOLVESの選手だった人も在籍しているので、もともと東海支部で一緒に戦っていた人たちと対戦できるのが楽しみなんです」。
全クラ1回戦まで北海道のチームと直接対戦できる機会はないながらも、「転勤」による人の移動で、情報も互いに行き来し、全クラ会場で会えることが楽しみになっているほどなのです。
準決勝進出した後のこと
OPEC VORTEXは2大会連続で全クラ1回戦を突破しています。今大会でも準決勝進出を視野に対策はしているのでしょうか。
「準決勝へ進出した場合、東日本支部2位のKAWASAKI FALCONSと対戦することになります。チーム内では『KAWASAKI FALCONSと対戦したいね』と言っていたので楽しみなんです。というのも、一昨年までOPEC VORTEXにいた山本礼くんがKAWASAKI FALCONS(#67 SSDM)にいるからです。礼は日本代表に入りたいからと移籍し、関東まで通っています。『準決勝進出して礼をやっつけてやろうぜ』とチームで言っているところです」。
東海リーグ決勝戦でのフェイスオフの一場面。フェイスオファーの層は厚く、状況に応じて選手を変えることができます
大学生との繋がり
多くの地区でなかなかチーム数が増えないなか、東海支部ではチーム数が3チームながらも、決勝戦へ進出したOPEC VORTEXとARM ARTISTAは50名近い選手が在籍しています。
OPEC VORTEXはメンバーをどう集めているのでしょうか。
「一つは、大学のコーチに就くということが大学チームとのパイプ作りに役立っていると思います。もう一つは、大学チームと合同練習をしたときに、大学生に『OPEC VORTEXはいいチームだな』と思ってもらえるように雰囲気よくすることと、しっかりとラクロスに取り組んでいるんだという姿を見せるようにしています。クラブチームの選手は、大学生より長くラクロスをしているので、その経験を大学生に還元できれば、卒業後、ここでプレーしたいと思ってもらえますし、実際それで入団してくれたメンバーもいます」
山城さんご自身も大学3年生のとき、祖父江真吾さん(#8 FO)が名古屋大学ヘッドコーチ、宮川康仁さん(#24 DF)がディフェンスコーチだったことでOPEC VORTEXが身近な存在でした。
卒業後、名古屋大学同期2人が先にOPEC VORTEXへ入団したことを受けて、「また彼らと一緒に全国を目指したい」と入団を決意しました。
教え子が6名入団
山城さんは大学卒業後の2021年4月に大学院へ進学したとき、名古屋大学1年生コーチに就き、翌年には持ち上がりでBチームのコーチになりました。
「そのとき入部した1年生が、今年(2025年)の春に卒業しました。教え子のうち6名がOPEC VORTEXに入団しました。…僕のおかげで、という訳ではないと思いますがきっかけにはなったんじゃないでしょうか」。
東海リーグ決勝戦の第1QでARM ARTISTAからの怒涛のシュートを止め続けた#0伊藤翼さんも山城さんの教え子の一人
東海地区の大学生へメッセージ
東海地区の大学生に山城さんからメッセージをお願いしました。
「OPEC VORTEXは、東海支部の代表として全日本クラブ選手権へ出場することになりました。名前にある『VORTEX』は『渦』という意味のラテン語です。名前の通り会場を歓喜の『渦』に巻き込めるよう戦っていきます。
東海地区の大学生のみなさんには、合同練習などでお世話になっているので、僕たちの集大成としていい試合を見せることで恩返ししたいと考えています。会場がテラスポ鶴舞なので、是非会場へ足を運んでください」。
東海リーグ決勝戦でシュートを決める山城さん
2019年度から6大会連続で、全クラ1回戦がテラスポ鶴舞(名古屋会場)で開催されます。東海地区のみなさん、是非、OPEC VORTEXが出場する全クラ1回戦を見に来てください。
当日、会場へ行くのが難しい皆さまは、ラクロスライブの配信で観戦するという方法もありますので、是非配信をご覧ください。
【チーム詳細】
- チーム名:OPEC VORTEX(オペック ヴォルテックス)
- 創部年:1993年
- Instagram:https://www.instagram.com/opecvortex/?hl=ja
【プロフィール】

- 名前:山城拓也
- 背番号:13 MF 主将
- 出身大学:2021年3月 名古屋大学卒業
- クラブチーム選手歴:2021年~ OPEC VORTEX
- コーチ歴:
- 2021年 名古屋大学1年生コーチ
- 2022年 名古屋大学Bチームコーチ
Photo by 日本ラクロス協会広報部 小保方智行
Text by 日本ラクロス協会広報部 岡村由紀子
【前大会記事】
【日清食品presents第25回ラクロス全日本クラブ選手権大会1回戦特集】~各支部のクラブチームってどんなチーム?(東海支部・男子編)~ | ラクロスマガジンジャパン









