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2020特別大会の開幕に寄せて

ラクロスコミュニティの皆さま

 

6月30日に「Bravely Forward」を発表してから、早くも2か月が経ちました。
とうとう2020特別大会が、まずは北海道のクラブと関東のクラブにおいて9月5日に開催されることになりました。他の地区においても、順次開始する予定です。

各チームの活動再開のために奔走していただいた全ての方々、そして特別大会の開催に向けて尽力いただいた全ての方々に、感謝申し上げます。
皆さんのおかげで、今年もラクロスをすることができます。

 

この未曽有の危機は、私たちに一つの問いを投げかけました。

「私たちは、なぜラクロスをするのか?」と。

私たちがラクロスを”しない”理由はいくらでもあります。

 

感染のリスク。
大学による活動制限。
家族の心配。
社会の目。
生活の不安。

 

これらの壁をいくつも乗り越え、みなさんがそれぞれの”ラクロスをやる理由”を見つけ、
今こうして私たちがラクロスの大会を行なうことができることを、心から誇らしく思います。

 

さて、6月30日のメッセージでもお伝えしましたが、特別大会の開催に際して、改めて申し上げておきたいことが3つあります。

 

(1)JLAは、感染者個人を特定しうる情報を取得しませんし、一般に公表もしません。感染者が出た場合、濃厚接触があり得る最小限の方々のみに、どのチーム・どの役割の人が感染したのかといった最低限必要な情報だけをお伝えします。
これは、現在ニュースにも取り上げられているような、感染者や感染団体に対する誹謗中傷を避けるための措置です。
ラクロスコミュニティの皆さまにも、感染者を特定する行為、それを助長する行為、感染者の情報を拡散する行為は絶対に行わないようにお願い致します。

(2)2020特別大会において、例年に比べて全ての面で運営クオリティが低下することを、皆さまに許容していただきたいと思います。今年は、「どんな形であれ、特別大会を開催する」ということを最も優先順位高く実現するためです。
詳細についてはコチラをご覧ください。

(3)ブレーキを踏むことも、また勇気です。
今回私たちは、「現時点での状況を踏まえて」、特別大会を可能な限り開催することを決めました。ですので、もしも状況が変わったときは、私たちはその決定を変える必要があります。
一度「やる」と決め多くの人がそれに向けて動き始めているときに、「中止した方がよいのではないか?」と声をあげることは、大きな勇気を必要とします。是非、前に進む勇気と併せて、立ち止まる勇気も大切にしていただきたいと思います。

 

最後に。
全国には、まだ活動を再開できていないチームや、大学から大会への参加を認められていないチーム、開催を断念した大会もあります。

 

これは、チームや個人ではコントロールできない理由によるものです。現在活動を行なえているチームにも、平等に起こる可能性がありました。
「私たちがラクロスをできているのは当たり前のことではない」ということに想いを馳せつつ、この特別な大会を迎えたいと思います。

 

Bravely Forward.
蛮勇ではなく真の勇気と知性を携えて、私たちは進もう。

 

 

一般社団法人日本ラクロス協会
佐々木裕介(理事長) 寺本香(事務局長)

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