Reportレポート

【審判員 in 国際大会】U19女子世界大会② 大会参加する審判員5名からの決意表明

8月1日~10日までカナダのピーターバラで開催される「第7回WORLD LACROSSE 女子19歳以下ラクロス世界選手権大会」(以下「U19世界大会」)には日本から5名の審判員が参加します。

第2回投稿の今回は、それぞれの役割詳細および決意表明を掲載いたします。今回のU19世界大会は22か国が参加し、試合会場は2会場(会場間は車で15分程)、1日につき多いときで8試合~10試合が開催されます。そのような大規模な大会を支える今回の審判団は、58名。
●試合のジャッジを行う審判員である『オンフィールド』:37名
●『アセッサー』と『メンター』で構成される『オフフィールド』13名
(内訳)
・審判員の技術を試合毎に分析評価する『アセッサー』5名
・審判員が毎試合技術を高められるように審判員のコーチングを担当する『メンター』8名
(『メンター』は、各試合において、『テクニカルデリゲート』として試合の運営を統括する役割も担います)
●審判団全体を統括する『リーダーシップチーム』6名
から成り立っています。
また、今回のU19世界大会では、『オンフィールド』の中から経験豊富な審判員10名が『アセッサー』および『テクニカルデリゲート』の役割も併せて担います(『ハイブリッド』)

日本からは、
『オンフィールド』として、大久保 祐子(九州地区)、阪本一美(東海地区)、宮崎彩(東海地区)
『ハイブリッド』として、喜嶋 志穂子(関東地区)
『リーダーシップチーム』として、五東 幸子(関東地区)
の計5名が参加します。

以下、日本からの審判員が担うそれぞれの役割詳細、及び決意表明です。

1.オンフィールド
『オンフィールド』として、審判員3名がU19女子世界大会へ参加させていただきます。
『オンフィールド』とは、試合中に選手と共にフィールド上に入って、ジャッジを行う審判員です。
危険なプレーがあれば、即座に笛を吹いて試合を止めますが、ラクロスの魅力である、多彩なゴールシーンは可能な限り生かせるよう、笛を吹くタイミングを計ります。
迫力あるプレーを誰より身近で見られるのは、『オンフィールド』の特権です。
国際大会では、選手は練習を共にしてきた同じ国のチームメンバーが仲間ですが、審判員は、初めて会う審判員とも、国の枠を超えて協力する必要があります。言葉の壁を大会成功への熱意で乗り越え、審判員の一員として、大会の成功に貢献できるようがんばってきます。

以下、3名の決意表明です。

<大久保 祐子審判員>

この大会に参加できることを大変光栄に思います。また、日ごろから審判員活動をご理解下さっている職場の方々にも心から感謝いたします。年々進化する世界のラクロスを体感し、日本のラクロスに還元できるよう全力を尽くします。

<阪本一美審判員>

私の夢は、観客、選手、審判、運営者ほか、誰もが楽しめる「ラクロス文化」をつくりあげていくことです。審判として大会の成功に貢献し、ラクロスの魅力をもっと引き上げられるよう頑張ります。

<宮崎彩審判員>

細く、長く、自分のペースで自分のできることから少しでも良いから頑張ろうと決めて大会まで頑張ってきました。ここまでくるにあたり、多くの方のご協力、ご指導を頂き、感謝の気持ちしかありません。その方々へもしっかり恩返しができるよう、後悔がないよう頑張ってきます。

2.ハイブリッド
『ハイブリッド』は『オンフィールド』・『オフフィールド』の両方の役割を担います。
『オフフィールド』は各試合の運営を統括する『テクニカルデリゲート』と審判員を分析評価する『アセッサー』を担当します。ハイレベルで安定した大会運営をするためには各国代表チームのルール・ジャッジに関する様々な疑問点やリクエストに対応する必要があります。また、『オフフィールド』は『オンフィールド』をレベルアップさせるためのアセスメント(査定)プログラムを実行する必要があります。私たち『ハイブリッド』はこれまでのワールドカップで培った知見を『オンフィールド』・『オフフィールド』両面で体現します。審判団を統括するリーダーシップチームのロジックをフィールド内外で体現することで大会の成功に貢献します。

以下、決意表明です。

<喜嶋 志穂子審判員>

私は世界を強く意識しながら日本に軸足を置いて審判活動をしています。世界で通用する考え方と技術力を身に着けるため、日本国内で日々学びチャレンジしています。私を通じて日本ラクロスの素晴らしさと可能性を世界にアピールできるよう、フィールド内外で私自身を100%表現します。本大会で厳しい局面に立たされたとき、審判員にとっても日本の皆さまのご声援が大きな力になります。日本審判団にもご声援の程よろしくお願いいたします。

3.リーダーシップチーム
『リーダーシップチーム』は、58名もの大所帯審判団の全体を統括します。審判団の長を務めるのは、World Lacrosse(世界ラクロス連盟)Women’s Officiating Committee のChair(委員長)です。『ヘッドアセッサー/ヘッドメンター』(2名)は、審判員の技術を分析評価し、また審判員のコーチングを行う『オフフィールド』を取り纏め、1日で最大10試合行われる大会をハイレベルで安定したものにする役割を担います。『ヘッドクリニシャン』(1名)は、大会前や大会期間中に、審判員の技術を高めるためのクリニックを開催し、試合における『オンフィールド』の技術の質の向上に努めます。『ヘッドアサイナー』は、各試合への『オンフィールド』『オフフィールド』の人員の割り当てを担当します。また、58名もの大所帯ですと、連絡業務の作業量が膨大です。『リーダーシップチーム』のメンバーがそれぞれの仕事に専念できるよう、『アドミニストレータ―』1名が連絡業務を担います。
五東は、『ヘッドアセッサー/ヘッドメンター』の役割を担います。

以下、決意表明です。

<五東幸子審判員>

『リーダーシップチーム』の活動は、今年1月からスタートし、2週間に一度、オンラインミーティングを1~2時間行い、今回のU19世界大会の運営について議論、準備を行ってきました。『ヘッドアセッサー/ヘッドメンター』として、『アセッサー』と『メンター』の役割を明確化させるなど、急速に規模が拡大した大会において、審判員の質をハイレベルで安定したものに保つための施策を検討してきました。いよいよ大会本番、マラソンで例えると、42.195kmのうち、最後の競技場のトラックが見えてきたところです。約8か月間議論してきた、大会運営をいよいよ実現させるとき、楽しみです。U19世界大会を支える審判団にも声援、応援よろしくお願いします。

Photo by 日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー 海藤秀満

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